2024.04.20
カテゴリ：セミナー
タグ：ドライバー募集
60代のアルバイトにおすすめの職種とは？働きやすい仕事の特徴も紹介
60代になり今までの仕事で定年を迎えた後に、アルバイトをしたいと考えている人も多いでしょう。しかし、どのようなアルバイトを選べばよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。
60代が働きやすい仕事には、共通した特徴があります。プライベートや家族の事情、自分の健康状態も考慮しながら、働きやすい仕事を選びましょう。
この記事では、60代が働きやすい仕事の特徴と、おすすめの仕事を紹介します。これからアルバイトを探したいと考えている60代の方はぜひご覧ください。
60代になっても働く人は多い
60代になっても働く人は多くいます。内閣府が発表した「令和5年版 高齢社会白書」によると、令和4年の就業率は60〜64歳で73.0%、65〜69歳で50.8%となっており、半数以上の人が就業していることがわかります。
さらに、就業率の推移のグラフを見ると、年々就業率が上がっていることもわかるでしょう。
出典：令和5年版 高齢社会白書
働きたいと考えるシニアが増えると同時に、シニア歓迎の求人も増えています。現在は、60代でも働きやすい環境が整っているといえるでしょう。
60代が働きやすい仕事の特徴
60代が働きやすい仕事には、次のような特徴があります。それぞれ、詳しく解説します。
- 勤務体系が柔軟
- 体力的な負担が少ない
- これまでの経験を活かせる
勤務体系が柔軟
60代におすすめのアルバイトを選ぶ際、勤務体系の柔軟性は重要な要素です。家族や健康、趣味など、個人的な事情を抱えているなかで、自分のライフスタイルに合わせて働けるような環境が理想です。
さらに、60代になると通院など体調を優先しなければならない場面が増えます。そのため、体調に応じて勤務スケジュールを調整できるシフト制度が適しています。
また、シフトが柔軟な仕事であれば、旅行や趣味の時間、家族との時間など、プライベートな予定と仕事を上手に両立できます。定年退職後の生活を充実させながら収入も得られるのは大きな魅力といえるでしょう。
体力的な負担が少ない
60代の方々にとって、アルバイト選びにおいて体力的な負担の少なさも欲しいポイントとなるでしょう。長時間の立ち仕事や重労働は体に大きな負担をかけることがあります。そのため、体力的に無理なく続けられるアルバイトは、長期的に働くためにも重要な要素となります。
例えば、座ってできる作業や軽い身体活動を伴う仕事であれば、体力的なストレスを感じにくいでしょう。また、重いものをもつような肉体労働も避けた方が無難です。
体力的な負担が少ない仕事を選ぶことにより、健康を守りながら、社会に関わり続けることができます。体に無理がないため、仕事を楽しむ余裕も生まれます。
これまでの経験を活かせる
60代の方々がアルバイトを選ぶ際、自身の豊富な経験やスキルを活かせる職種を選ぶことも、ポイントとなります。長年のキャリアを通じて培われた専門知識や技術、人間関係能力などは、多くの職場で価値あるものとして評価されます。これまでに取得した資格があれば、それを活かせる仕事を選ぶとなお良いでしょう。
反対に、年齢に関わらず新しいスキルを習得することや、新しい分野に挑戦することも可能です。職場によっては経験を活かしつつ、新たな挑戦をサポートしてくれる場合もあります。
60代が活躍できるアルバイトの探し方
60代が活躍できるアルバイトは、次のような方法で探せます。それぞれ詳しく解説します。
- 求人サイトで探す
- ハローワークで探す
- シルバー人材センターに登録する
- 近所の求人ポスターを探す
求人サイトで探す
シニア世代にとって、求人サイトは多様なアルバイトを見つける有効な手段となっています。特にシニア歓迎の職を探す場合、求人サイトの利用がおすすめです。
求人サイトでは、勤務地、業種、勤務時間など、様々な条件を指定して効率的に仕事探しができます。そのため、自分のライフスタイルや体力に合ったアルバイトを見つけやすいのが大きな魅力です。また、シニア向けの求人特集を扱っているサイトも多数あり、年齢を重ねた方でも歓迎される環境の仕事が簡単に見つかります。
たとえば大手の求人サイトでは、年齢制限のない求人を豊富に取り扱っています。これらのサイトで「60代歓迎」「シニア活躍中」などのキーワードを検索すれば、自分に合ったアルバイトを短時間で見つけられるでしょう。
したがって、多様な選択肢の中から最適なアルバイトを探すには、求人サイトの活用は効率的な方法だと言えます。特にシニアを対象とした求人が多数あるため、60代の方々の就職活動には欠かせないツールと言えるでしょう。
ハローワークで探す
ハローワークは、60代のアルバイト探しに非常に役立つ公的な就職支援サービスです。
ハローワークでは、専門の職員が個々の状況に応じた就職活動のサポートを提供しています。また、地元に密着した求人情報が豊富で、未公開の求人情報にもアクセスが可能です。60代の方に適した柔軟な勤務体系や、体力的負担の少ない職種の求人も見つかりやすいのが大きな魅力です。
このように、ハローワークを利用することで、60代の方々は自分のニーズに合ったアルバイトを効率的に見つけることができます。公的な支援を受けながらの仕事探しは、安心して取り組める大きな利点となっています。
ハローワークには無料で登録できるため、60代の方のアルバイト探しにおいて、活用を検討してみるのがおすすめです。
シルバー人材センターに登録する
シルバー人材センターの利用は、60代のアルバイト探しに最適な方法といえます。
シルバー人材センターは、高齢者の雇用促進を目的とした公的機関で、60代以上の方を対象にした仕事を提供しています。ここでは、体力的負担が少なく、高齢者に優しい勤務条件の仕事が多く、定年後も活躍できる場を提供しています。
登録をすると、例えば軽作業、清掃、送迎ドライバーといった職種の仕事を紹介してもらえます。多くの場合、勤務時間や日数が選べ、無理なく働ける環境が整っているのが大きな魅力です。
こうしたシルバー人材センターを利用することで、60代の方々は自分のペースで働けるアルバイトを見つけやすくなります。特に健康を考慮した職種選びが可能で、安定した収入源として非常に有効な選択肢といえるでしょう。
定年後に生涯現役を目指す60代の方々にとって、シルバー人材センターはアクティブな生活を送るためのサポートツールとして活用できます。
近所の求人ポスターを探す
地元の店舗や施設の求人ポスターからアルバイトを探す方法は、直接的で迅速な情報収集手段として大変魅力的です。
この方法は、インターネットが苦手な方や、具体的な勤務地を自分の目で見て決めたい方に特に適しています。また、直接店舗を訪れることで、職場の雰囲気や実際の勤務条件を確認しやすく、より安心して応募できるのが大きな利点です。
近所の商店街やコミュニティセンター、公共施設などを歩いて求人ポスターを探すことで、自分のエリアで働ける好条件の求人を見つけられる可能性が高まります。地元密着の求人情報を直接入手できるため、効率的にアルバイトを見つけられるでしょう。
特に、定年後の再就職や副収入を得たい60代の方々にとって、地元の求人ポスターの活用は非常におすすめです。自分にぴったりの職場を見つけるための良い方法の一つと言えます。
60代におすすめのアルバイト職種
60代におすすめのアルバイト職種は次の通りです。
- 送迎ドライバー
- 受付・案内業務
- コールセンター・テレフォンオペレーター
- レジ業務
- 軽作業
- 清掃スタッフ
- 介護・福祉関連
送迎ドライバー
60代の方々にとって、送迎ドライバーは非常に適したアルバイト職種です。この仕事は、学校や企業、高齢者施設などの送迎サービスを提供します。短時間の勤務も可能で、柔軟なシフト制を採用している場合が多いです。
送迎ドライバーの仕事では、運転経験を活かすことができます。安全意識の高さと、人々を安心して目的地まで運ぶ責任感が求められます。
送迎ドライバーのアルバイトでは、特に朝夕に需要が高まるため、フルタイムではなく、数時間の短時間勤務も選びやすい職種です。このため、他の予定との両立や体調管理をしながら働くことができ、60代のライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。
送迎ドライバーとして働くことは、乗客とのふれあいがあり、人と接する機会が豊富です。社交的な方や、人のサポートをすることに喜びを感じる方にとって、大きなやりがいにつながるでしょう。
受付・案内業務
60代の方々に特におすすめしたいアルバイトのひとつが、受付や案内業務です。この職種は、来客対応や情報提供など、人と接することが主な仕事内容となります。立ち仕事が少なく、主に座りながらの業務が多いため、体力的な負担が比較的少ないのが特徴です。
受付や案内業務では、コミュニケーション能力が重要となります。人と接する仕事であるため、礼儀正しく、親しみやすい態度で接客する能力が求められます。
受付はオフィスビルや病院、ホテルなどさまざまな環境にあり、自分の興味や経験に合わせて職場を選べます。また、立ち仕事が少ないため足腰に負担がかかりにくく、長時間勤務でも疲労感が少ないのもメリットです。
コールセンター・テレフォンオペレーター
60代の方々にとってコールセンターやテレフォンオペレーターの職種は、特におすすめするアルバイトのひとつです。この職種の主な業務は、電話での顧客対応や問い合わせ応対です。座り仕事が中心であり、長時間立ち仕事を避けたい方にとって理想的な職種と言えます。
コールセンターやテレフォンオペレーターでは、顧客とのコミュニケーションが重要です。このため、話すことが得意な人や、忍耐力がある人に適しています。60代の方々は長年の人生経験を活かして、さまざまな顧客の対応に対応できます。
多くのコールセンターでは、快適なオフィス環境が整備されているのも魅力です。椅子やデスクセットが用意されており、長時間の勤務でも体への負担が軽減されます。また、電話対応の間隔で適度な休憩が取れるため、体力的な疲労を抑えながら働くことが可能です。
レジ業務
60代に推奨されるアルバイトのひとつとしてレジ業務が挙げられます。一定の立ち仕事が含まれますが比較的軽労働であるため、体力的な負担が少ないのが特徴です。
レジ業務は細かい作業が多く含まれます。商品のスキャン、金銭の取り扱い、レシートの発行など、丁寧かつ正確な操作が求められるため、細かい作業が得意な方に適しています。また、数字に強い方や機械操作に慣れている方にも向いている仕事です。
レジ業務では、日々多くのお客様と接する機会があります。そのため、接客が好きな方や、人とコミュニケーションを取ることが得意な方には特に適しています。長年の経験から培われたコミュニケーション能力を活かし、顧客満足度の高い接客を提供できるでしょう。
軽作業
60代の方々にとって軽作業は、アルバイトとして特におすすめの職種のひとつです。軽作業には梱包、仕分け、簡単な組立作業などが含まれます。体力的な負担が少なく、年齢に関係なく行えます。
軽作業の多くは、繰り返し行う単純な作業が主です。このため、特別な技能や経験を必要とせず、初めてアルバイトをする方にも取り組みやすいでしょう。また、ルーチンワークが多いため、作業に慣れればストレスを感じにくく、安定した作業ペースを維持できます。
軽作業は、名前の通り体への負担が軽い作業です。重い物を持ち運ぶことが少なく、立ち仕事が主ではないため、60代の方々の健康に配慮した働き方が可能です。
清掃スタッフ
清掃スタッフは、オフィスビル、学校、病院などの清掃を担当し、体力をあまり使わない作業が特徴です。
清掃スタッフの仕事は、重いものを持ち運ぶことが少ない仕事です。そのため、体力的な負担が少なく60代でも無理なく働けます。また、定期的な動作で体を動かせるため、健康維持にも貢献します。
清掃スタッフの仕事は、きれい好きな方や丁寧な作業が得意な方に最適です。清掃により環境を整えることで、働く人たちに快適な空間を提供できます。細かい部分まで気を配る必要があるため注意深く継続的な作業を好む方には特に合っています。
介護・福祉関連
介護・福祉関連の職種は非常にやりがいのある選択肢です。介護施設や在宅でのサポート業務が主な仕事内容となり、人の世話をすることが好きな人やコミュニケーション能力が高い人に適しています。
介護・福祉関連の仕事は、高齢者や障害を持つ方々と直接関わり、その生活をサポートします。このため、人との深い関わりを求める方にとって、非常に充実した職種といえるでしょう。人々の生活を支えることで大きな達成感を得られる一方で、人間関係の構築やコミュニケーションスキルが重要となります。
介護の仕事では、介護職員初任者研修やヘルパー資格など、特定の資格があればより多くの業務ができます。これまでに取得した資格を活かし、専門性の高いサービスを提供可能です。
ある程度の体力を要しますが、職場によっては勤務体系や業務内容を調整し、体力的な負担を減らす工夫をしています。例えば、軽度の介護サービスやデイサービスなど、体力的に無理のない範囲で働ける選択肢も多くあります。
60代がアルバイトをする場合の注意点
60代の方がアルバイトをする場合には、次のような注意点があります。それぞれ、詳しく解説します。
- 確定申告が必要となる場合がある
- 年金が減額される可能性がある
- 失業手当を受給している場合には申告が必要
確定申告が必要となる場合がある
60代のアルバイトでは、一定の収入を超えると確定申告が必要になる場合があります。アルバイト先で源泉徴収されていない場合や、複数のバイト先がある場合には、必ず確定申告が必要です。また、年金収入とアルバイト収入の合計が一定額を超えると、所得税が課税される可能性もあります。
年金を受給している場合や、複数のアルバイト先で働いている場合は特に注意が必要です。自分の収入状況を把握し、税務署や専門家に相談して、正しく申告を行いましょう。これにより、後々の税金トラブルを避けることができます。
お金の管理は高齢期の生活設計において重要な要素です。アルバイトを始める際は、必ず税務面での留意点を確認しましょう。専門家に相談しながら、自分にあった賢明な対策を立てていくことをおすすめします。
年金が減額される可能性がある
アルバイト等で一定以上の収入を得た場合、受給する年金が減額される可能性があります。年金が減額されるかどうかは、働き方や年金の金額、アルバイトの収入によって異なります。
詳しくは、別記事「年金をもらいながら働くのは可能？減額の計算方法と注意するポイントを解説」で紹介していますので、あわせてご覧ください。
年金の計算は複雑なため、調べてもわからない場合には専門家に確認するのもひとつの方法です。
☆失業手当を受給している場合には申告が必要
60歳で定年となった場合、条件を満たせば65歳まで失業手当を受給できます。しかし、失業手当を受給中にアルバイトを始めた場合、その収入を申告する必要があります。
失業手当は、受給資格者が再就職までの間、経済的な支援として支給されるものです。しかし、この期間中にアルバイトなどで収入がある場合、収入に応じて失業手当が減額されることがあります。この制度は、不公平な受給を防ぐために設けられています。
つまり、失業手当を受給している間にアルバイトで収入を得る場合は、正確に申告を行うことが必要です。これにより、受給資格の喪失や後日の返還請求などのトラブルを避けることができます。
定年後の生活設計において、失業手当とアルバイトの両立は重要なポイントです。自身の収入状況を把握し、適切な申告を行うことで、安定した生活を送れるでしょう。専門家にも相談しながら、賢明な対策を立てることをおすすめします。
60代におすすめのアルバイトをチェックしてみよう
60代が働きやすいアルバイトは、勤務体系が柔軟で、体力的な負担が少ない仕事を選ぶと続けやすいでしょう。
具体的には受付・案内業務やコールセンター、清掃、送迎ドライバーなどの仕事がおすすめです。これまでの自分の経験もふまえ、興味のある仕事を選んでみてください。
この記事を参考に、自分にあったアルバイトを探してみてはいかがでしょうか。
