2024.05.10
カテゴリ：セミナー
タグ：ドライバー募集
70歳まで働く理由は？メリット・デメリットと活躍できる働き方を紹介
近年、定年後70歳まで働き続ける人が増えています。自分も将来、70歳まで働いた方が良いのだろうかと考えたことがある人も多いでしょう。
そこでこの記事では、70歳まで働く人が増えている理由を紹介。さらに、70歳まで働き続けるメリット・デメリットについても解説します。
将来いつまで働き続けるべきか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
70歳まで働く人が増えている理由
近年、70歳まで働く人が増えています。その要因のひとつが、年金の受給額と生活費の差が大きいことです。
日本の年金制度では、受給額が現役時代の収入の半分程度となる場合もあり、年金だけでは生活費を賄うのが難しいケースが少なくありません。
老後の平均的な生活費と年金収入について、詳しくは別記事「老後の収入を考える！老後を豊かに過ごすための収入源と賢い生活設計」で紹介しています。
70歳まで働くメリット
70歳まで働くのには、次のようなメリットがあります。各項目について、詳しく解説します。
- 経済的な安定が得られる
- 健康を維持しやすくなる
- 社会的な役割を維持しやすくなる
経済的な安定が得られる
70歳まで働くことによるもっとも大きなメリットは、経済的な安定が得られることです。
老後の生活に必要な資金は、日々の生活費だけではありません。体調を崩した場合や、介護が必要になった場合の資金についても考えておく必要があります。
退職金や現役時代の貯金は、生活費として使わず万が一のときのために残しておきたいと考えている方も多いでしょう。
そこで、生活費のために貯金を取り崩さず、年金だけでは足りない部分を働いて補うことで、老後を心配なく過ごせるようになるのです。
健康を維持しやすくなる
高齢期においても働き続けることで、身体的・精神的な健康を維持しやすくなります。その理由は、仕事を通じて適度な運動と社会的な交流が得られるためです。運動は体力の維持に、人との交流は精神的な刺激となり、健康増進を促します。
たとえば、週に数日程度でもパート勤務をすれば、規則正しい生活リズムを維持できます。同時に、職場での人間関係を持つことで、高齢者の孤立を防ぐことも可能です。活動的な毎日を送ることで、認知症のリスクも低減されると考えられています。
このように、仕事を持ち続けることは、単に収入を得る以上の意義があります。適度な労働は、運動不足や引きこもりを予防し、高齢者の健康寿命を延ばすために非常に有効なのです。
社会的な役割を維持しやすくなる
高齢期になっても働き続けることで、社会的な役割を維持できます。仕事を通じて自己の価値を確認でき、様々な人々とのつながりを保つことができるためです。
具体例として、企業での再雇用制度を活用すれば、リーダーシップを発揮する機会が得られます。熟練した技術や経験を活かして後進の育成に携わり、社会に貢献することもできるでしょう。このように、仕事を持ち続けることで、尊重され役割を果たせる存在であり続けられるのです。
一方で仕事を離れてしまうと、社会からの役割を失いがちになります。孤独に陥りやすく、生きがいを見出しにくくなってしまいます。したがって、充実した生活を送るためには、働き続けて社会との関わりを維持することが重要なのです。
70歳まで働くデメリット
70歳まで働くことには多くのメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。各項目について、詳しく解説します。
- 年金が減額される可能性がある
- 自由時間が減少する
- 体力的な問題が発生する可能性がある
年金が減額される可能性がある
70歳まで働き続ける場合、注意が必要なのは年金が減額される可能性があることです。一定の収入を超えると、年金の支給額が減らされる仕組みが設けられているためです。
年金をもらいながら損せず働くための計算方法は、別記事「年金をもらいながら働くのは可能？減額の計算方法と注意するポイントを解説」にて詳しく解説しています。
年金を受け取りながら働く場合には、働き続けることで得られる収入と、年金の受給額がどのようになるかをあらかじめ確認し、バランスを考慮する必要があります。十分な収入が得られるように就労形態を検討する一方、年金減額のリスクにも留意しなければなりません。
自由時間が減少する
70歳まで働き続ける場合、自由時間が減少する可能性があります。仕事に多くの時間を費やすことになり、趣味や家族との時間が制約を受けるためです。
例えば、フルタイムで就労すれば、週5日間は労働時間に縛られることになります。その結果、旅行に行く機会や趣味を楽しむ時間が減少してしまうのです。
つまり、働き続けることで得られる経済的なメリットはありますが、一方で自由時間の減少というデメリットもあります。収入を確保する半面、家族や個人的な活動の時間が削られる可能性があるわけです。
このように、70歳まで就労を続けることはライフスタイル全体のバランスに影響を与えるため、適切な働き方を選び、仕事と生活のメリハリをつけることが重要になってきます。十分に検討した上で、自身のライフスタイルに合った就労形態を選ぶ必要があるでしょう。
体力的な問題が発生する可能性がある
70歳まで働き続ける上で留意すべき点は、年齢に伴う体力の低下により、就労が困難になる可能性があることです。高齢になるにつれ、体力や健康状態を維持することが難しくなるためです。
具体的には、長時間の立ち仕事や重労働は、高齢者にとって大きな負担となることがあります。体力的な限界から、従事できる職種が制限されてしまう可能性があるのです。
このように、加齢に伴う体力低下は、就労を続けられなくなるリスクにつながります。経済的な理由から働きたくとも、体力的な問題で就労が難しくなれば、計画が立てられなくなってしまいます。
そのため、高齢期の就労においては、自身の体力を考慮し、無理のない働き方を選ぶことが重要です。残存能力に見合った仕事を見つけたり、労働時間を調整したりと、工夫が必要になってくるでしょう。年齢に応じた適切な就労形態を検討することで、継続就労を可能にできます。
70歳を過ぎても活躍できる働き方
シニア世代が働く場合の雇用形態については、次の5つが考えられます。
- パート・アルバイト
- 正社員
- 嘱託・契約社員
- 業務委託・フリーランス
それぞれの働き方にメリットがあるため、自分に合った働き方を考えてみると良いでしょう。70歳まで働くことを考えた場合に、働きやすい仕事の特徴は次の通りです。
- 人生経験を活かして働ける仕事
- フレキシブルな働き方ができる仕事
- 身体的な負担が少ない仕事
詳しくは別記事「シニア世代が活躍できる働き方とは？雇用形態とスキルアップのヒントを紹介」の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
70歳まで働くことを考えてみよう
70歳まで働き続けることには、長所と短所の両面があります。経済的な安定や健康維持などのメリットがある一方で、体力的な課題や自由時間の減少といったデメリットも存在するのです。
具体的なメリットとしては、追加の収入を得られることで経済的に安定し、仕事を持ち続けることで運動不足や引きこもりを防げるなどの健康面での恩恵があげられます。一方のデメリットとして、体力の低下で就労が困難になる可能性や、自由時間が制限されてしまうことなどが考えられます。
このように長所短所があるため、70歳まで働く際は、自分の健康状態や生活スタイルを踏まえ、無理のない適切な働き方を選ぶことが重要になります。体力に見合った軽作業の職種を選んだり、時間や日数を調整したりと、自分に合った就労形態を見つける必要があるでしょう。
70歳まで働き続けることには一長一短がありますが、メリットを最大限に生かし、デメリットを最小限に抑える工夫が可能です。高齢期の就労を前向きにとらえ、自分に最適な選択をすることが何より大切なのです。
