2022.07.23
カテゴリ:メンテナンス
タグ:安全対策
安全のために必要な社用車の管理とは?具体例とポイントを紹介業務のために社用車を利用しているという事業者も多いでしょう。社用車を安全に利用するためには、適切な管理が必要です。しかし、どのように社用車を管理するのか、具体的にどんなことをすればいいのかわからないというご担当者様も多いかと思います。
今回は、社用車の安全を保つために必要な管理の具体例や、管理をスムーズに行うためのポイントについて解説します。
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社用車の安全を保つために必要な管理の具体例
社用車の管理業務は、運行管理やドライバーの管理など多岐に渡ります。しかし、どんなに運行状況やドライバーの状態に気を配っていても、車両本体の管理がおろそかになっていては社用車の安全な利用はできません。
社用車の安全を保つためのメンテナンスは、日常的に行うものと不定期に行うものに分けられます。ここでは、日常的に行うメンテナンスと不定期に行うメンテナンスの例をそれぞれ紹介します。
日常的に行うメンテナンス
日常的に行うメンテナンスの例は次の3つです。
- 点検
- 給油
- 車内清掃
それぞれ、詳しく解説します。
点検
社用車に求められる点検の種類は「車検」「定期点検」「日常点検」の3種類です。
点検の概要 |
点検項目の例 |
|
車検 |
法律に基づき、国が車両の安全を確認する。 |
・ブレーキ検査 ・ヘッドライト検査 ・排気ガス検査 |
定期点検 |
故障やトラブルを防ぐための点検。法定点検とも呼ばれる。 |
・ナットやボルトのゆるみ ・冷却水やエンジンオイルの漏れ ・ベルトの緩みや損傷 |
日常点検 |
車の走行距離や運転時の状態から適切なタイミングを判断して行う。 |
・ウォッシャー液などのバッテリーの量 ・ワイパーの状態 ・タイヤの状態 |
車検と定期点検の違いは、車検がその時点での故障を確認するのに対して、定期点検は次の点検までに起こりうるトラブルを防止するために行われる点です。社用車のトラブルを防ぐためには、適切なタイミングでの定期点検が重要です。
また、日常点検を適切なタイミングで行うためには、管理者がそれぞれの車両の状態を把握できる体制が整っている必要があります。
給油
自動車の走行には、給油が必要なことは言うまでもありません。しかし、全ての社用車に管理者が給油を行うのは難しい場合があります。
社用車を使用する社員に給油を任せる方法もありますが、その場合、どんなタイミングで給油を行うのか、給油の際の支払いはどうするのかなどを事前に決めておく必要があります。
車内清掃
社用車を使用していると、どうしても車内に汚れが発生します。使用した社員にゴミの片付けなど簡単な清掃をしてもらう方法もありますが、それだけでなく、定期的にシートや窓・エアコンなどの清掃も必要です。
不定期に行うメンテナンス
不定期に行うメンテナンスは、主に点検で不具合などが見つかった際に行います。不定期なメンテナンスの例として、次の3つを紹介します。
- オイル交換
- アドブルーの補充
- タイヤ交換
オイル交換
自動車のエンジンを正常に動かすためにはエンジンオイルが必要です。エンジンオイルを交換せずに放置すると、エンジンオイルやエンジン本体が劣化し十分に性能を発揮できなくなるばかりでなく、故障や火災の原因にもなります。
アドブルーの補充
アドブルーとは、有害な排出ガスをきれいにするために、一部のディーゼル車で使われている液体です。アドブルーが切れてしまった場合、一度エンジンを切るとその後エンジンがかからなくなってしまいます。
タイヤ交換
安全な走行のためには、タイヤの交換も必要です。タイヤを交換せずに使い続けると、摩耗によって滑りやすくなり、スリップ事故などが発生する可能性があります。また、雪が降る地域では、時期によってスタッドレスタイヤなどへの交換が必要な場合もあります。
社用車の管理が重要な理由
社用車の管理によって、従業員の安全を守れるのは言うまでもありません。しかし、社用車の管理が重要な理由は他にも次の2つが挙げられます。それぞれ、詳しく解説します。
- 事故の防止
- コストの削減
事故の防止
社用車での事故は、次のようなさまざまなリスクに繋がります
- お客様との待ち合わせに間に合わないなどのトラブル
- 修理費や損害賠償の支払い
- 事業者のイメージ低下
社用車を適切に管理して事故を防ぐことで、上記のようなリスクを避けられます。
コストの削減
適切に管理されていない車両は燃費が悪くなり、より多くのガソリンが必要になる可能性があります。また、思わぬ故障による修理費が発生することもあるでしょう。社用車の適切な管理は、コストの削減にもつながります。
社用車の管理をスムーズに行うためのポイント
社用車の管理をスムーズに行うためには、次の3つのポイントがあります。
- 担当部署や責任者の明確化
- 管理規程の作成
- 点検・交換記録の作成
それぞれ、詳しく解説します。
担当部署や責任者の明確化
社用車の管理担当が明確でない場合、誰も社用車のメンテナンスを行わないまま使い続けてしまう可能性があります。そのため、どんな管理をどの部署が担当するのかを明確にしておきましょう。社用車の台数によっては、安全運転管理者の配置も必要です。
管理規程の作成
担当部署が決まっていても、すべての管理を担当部署で行うのは無理な場合や効率が悪い場合があります。
例えば、給油などは、担当部署の社員が1台1台ガソリンの残量を確認して給油しに行くよりも、実際に社用車を使った社員に給油して帰ってきてもらった方が効率的です。
この場合、例えばガソリンの残量が一定以下になったら給油するなど、担当部署以外の従業員にもわかりやすい規程を設けておくと、スムーズな管理が行えます。
点検・交換記録の作成
引用:日常点検票|国土交通省
社用車の数が多い場合、点検や消耗品の交換のタイミングにばらつきが生じます。点検や交換を記録しておくことで、いつどの車両に対してどんな点検や交換が行われたのかわかりやすくなります。適切なタイミングで点検などを行うために、点検・交換記録を作成しておきましょう。
図のような車両点検票は国土交通省のホームページにも掲載されております。
社用車の安全には適切な管理が欠かせない
社用車を安全に運行するために、車両の適切な管理は欠かせません。
社用車に必要なメンテナンスは、日常的なものと不定期なものに分類できます。まずは、日常的なメンテナンスをきちんと行なって、不定期なメンテナンスの必要性を見落とさないようにしましょう。
スムーズな管理のためには、担当部署の明確化や管理規程の作成などが必要です。
この記事を参考に、社用車の管理について見直してみてください。
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