2023.03.13
カテゴリ:運行管理
タグ:マイクロバス
シャトルバス運用には何が必要?発生する業務の種類や費用相場を解説シャトルバスを運用したいけれど、どんな準備が必要なの?運用を始めるとどのような業務が発生するの?と疑問に思っている事業者様もいますよね。
この記事では、シャトルバスの運用にかかる費用や、運用によって発生する業務の内容を解説。さらに、運用をアウトソーシングするメリットについても解説します。この記事を読めば、どのようにシャトルバスを運用すべきかがわかりますよ。
シャトルバスの運用にお悩みの事業者様は、ぜひご覧ください。
シャトルバス運用にかかる費用
シャトルバスを運用するためには、主に次のような費用がかかります。
- 車両購入費用
- ドライバーの人件費
- 車両の維持費
シャトルバスを運行する頻度や車両台数によっても必要な費用は異なります。ここでは、自社でシャトルバスを運用する際の参考として、それぞれの相場を紹介します。
車両購入費用
車両の購入費用は、車種によって異なります。シャトルバスとしてよく使われる車種の購入費用相場は次の通りです。
車種 |
中古 |
新車 |
小型バス |
150〜250万円 | 700万円以上 |
マイクロバス |
250〜500万円 | 700万円以上 |
中型バス |
200〜600万円 | 3,000万円以上 |
大型バス |
150〜300万円 | 4,000万円以上 |
中古車の場合、走行距離や年式、車両の状態によって必要な金額に差がありますが、新車と比べると大幅に安い価格で購入できます。購入費用を抑えたい場合には、中古車の購入を検討してみると良いでしょう。
ドライバーの人件費
ドライバーの給料は、月給として支払う場合と時給として支払う場合があります。月給の相場は20〜30万円程度、時給の相場は1,100〜1500円程度です。給与の他に各種手当てやボーナスを支給する会社もあります。
また、ドライバーを雇う場合には社会保険料についても考慮しておかなければなりません。条件を満たす場合、次のような社会保険への加入が必要です。
- 雇用保険
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 労災保険
ドライバーの働き方によってかかる費用や加入すべき保険の種類は異なります。シャトルバスの運用を検討している段階で、どの程度の費用がかかるのか、シミュレーションしてみてください。
車両の維持費
送迎車両には、維持費がかかります。具体的には、次のような費用が必要です。
- 税金
- 自賠責保険料
- 任意保険料
- 整備・点検費用
- 燃料費
- 駐車場代
それぞれにかかる費用は、車種や車両の状態、利用頻度によって大きな差が生じます。購入する車両を選ぶ際には、どの程度の維持費がかかるかも確認しておきましょう。
シャトルバスを運用するために必要な業務
シャトルバスの運用に必要な業務は、車両の運行だけではありません。他にも、次のような業務が必要です。
- 車両の準備
- 運転手の採用
- コースの作成
- 運転手の労務管理
- 車両の点検・メンテナンス
- 事故発生時の対応
各項目の具体的な業務内容を解説します。
車両の準備
シャトルバスを運用するためには、車両が必要です。上記で解説した通り購入しても良いですし、繁忙期だけ、イベント時だけといった短期間の運用の場合には、レンタルする方法もあります。
車両を購入する場合には、駐車場も用意しなければなりません。他者が運営している駐車場を借りる場合には、どの程度の費用がかかるのか、バスを駐車しても問題ないのかなどを確認し、車両が納車される前に契約しておく必要があります。
運転手の採用
自社で運転手を雇う場合には、運転手の採用を行わなければなりません。車両によって運転に必要な免許が異なるため、どのような車両でシャトルバスを運行するか、先に決めておきましょう。
また、求人を出してから応募を待ち、面接、正式な手続きと進むため、採用活動には時間がかかります。求人を出してすぐに、応募者が現れるとも限りません。そのため、採用活動は時間的余裕を持ってスタートするのがおすすめです。
コースの作成
シャトルバスを運用するためには、コースの作成も欠かせません。どのようなコースで運行すると効率が良いか、そのコースで運行するにあたって懸念する点はないかなどを考慮しながら作成します。
場合によっては、時刻表の作成が必要になる場合もあります。バスの走行時間だけでなく、乗客の乗降にかかる時間も考慮して時刻表を作成しましょう。
運転手の労務管理
運転手を自社で雇う場合には、次のような労務管理も必要です。
- 労働条件の管理
- 勤怠管理
- 福利厚生の管理
- 給与計算
- 健康管理
運転手の労働時間が、従来から働いている従業員と大きく異なる場合、労務管理で必要な作業が増える可能性もあります。また、ドライバーの体調不良は事故につながるため、特に念入りな健康管理や健康状態の確認が必要です。
車両の点検・メンテナンス
車両を利用する場合、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。具体的には、次のような点検が必要です。
- 運行前点検
- 法定点検
- 車検
上記の点検で異常が見つかった場合には、適切なメンテナンスを行います。また、トラブルがないときでも給油や車両の清掃など、快適に車両を運行するためのメンテナンスが必要です。
事故発生時の対応
車両を運行する以上、事故の可能性も考慮しておかなければなりません。万が一事故が発生した場合、次のような対応が必要です。
- 現場での応急処置や安全確保
- 救急車の手配や警察への連絡
- 乗客の移動手段確保
そのほか、状況によって保険会社への連絡や事故の相手との示談交渉、謝罪、賠償金の支払いなどが必要になる場合もあります。いざというときどのように対処すべきか知っておくと同時に、運転手が現場で正しい対応ができるよう、研修なども実施しておく必要があります。
シャトルバスの運用をアウトソーシングするメリット
シャトルバスの運用をアウトソーシングすることも可能です。アウトソーシングするメリットは主に次の3つです。
- 1.運用をまるごと委託できる
- 2.運転手が欠勤する際には代理のドライバーが派遣される
- 3.事故発生時の対応を委託できる
運用をまるごと委託できる
上記で紹介した通り、シャトルバスを運用するためにはさまざまな業務が発生します。しかし、運用をアウトソーシングする場合、必要なのは車両の準備だけです。その他の業務は、すべて委託先の業者が行います。
どのように運用すればよいかわからない、ノウハウがないといった場合でも、アウトソーシングすればすぐにシャトルバスの運用を開始できます。また、求人広告を出したものの応募がない、運用に必要な業務を行う人手が足りないなどの場合にも、アウトソーシングを活用すると便利です。
運転手が欠勤する際には代理のドライバーが派遣される
運転手は、体調不良などの理由で欠勤することもあります。その際、他に運転業務ができる人がいなければ、バスを運行できず困ってしまうこともあるでしょう。また、別の業務を行う予定だった人が運転業務を行わざるをえず、人手が不足してしまう可能性もあります。
シャトルバス運用をアウトソーシングすれば、運転手が欠勤する場合でも代理のドライバーが派遣されます。欠勤する可能性は誰にでもありますが、外部に委託していればドライバーの欠勤を心配せずシャトルバス運用が可能です。
事故発生時の対応を委託できる
シャトルバス運用をアウトソーシングしている場合、事故発生時の対応も委託できます。研修を受けたドライバーが運転するため、現場での対応を心配する必要はありません。
事故が発生してしまった場合、通常の業務に加えて慣れない事故対応も行わなければなりません。担当者の心理的負担も大きくなりがちです。しかし、シャトルバスの運用をアウトソーシングしている場合には、委託先の業者が対応を行うため、通常通りに業務を続けられます。
また、事故により車両が破損してしまった場合には、代車の用意も可能です。
シャトルバスの運用にはさまざまな業務が必要
シャトルバスを運用するためには、運転手の採用や労務管理、コースの作成など、さまざまな業務が必要です。ドライバーを採用して運転を行うだけでなく、その他にも業務が増える可能性があることを知っておきましょう。また、万が一事故が発生してしまった場合には、適切な対応も行わなければなりません。
シャトルバスの運用をアウトソーシングすれば、運用に必要な業務をまるごと委託できます。車両の準備だけあれば運用を開始できます。
この記事を参考に、シャトルバスの運用について検討してみてください。
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