2024.01.27
カテゴリ:自動車運行管理DX
タグ:デジタルシステム
eラーニングとは?社員研修で活用するメリット・デメリットを解説従業員の研修をより効率的に実施したいと考えている方もいるでしょう。
従来、研修をする際には多くの人を一箇所に集め、セミナーなどを行うのが一般的でした。しかしeラーニングを活用すれば、受講者は場所や時間を選ばず研修を受けられます。ただし、便利な反面デメリットがあるのも事実です。
そこでこの記事では、eラーニングとは何かを解説。さらに、eラーニングを企業の研修で活用するメリット・デメリットを紹介します。
研修をシステム化したいと考えている方は、ぜひご覧ください。
eラーニングとは
eラーニングとは、電子学習(Electronic Learning)の略で、インターネットやコンピュータネットワークを利用して行われる研修の方法です。
特定の場所に全員が集まって実施する研修と違い、受講者は自身のスケジュールにあわせてどこからでも研修資料にアクセス可能です。時間的・地理的な制約が少ないため、柔軟に研修を実施できるでしょう。
さまざまな形式で研修内容が提供されることも特徴です。動画による研修やビデオ会議ツールを利用したリアルタイムでの講義など、複数の方法を提供しているeラーニングツールもあります。
従業員向けに継続的な教育の機会を提供することで、スキルアップやキャリア開発に役立ちます。
eラーニングのメリット
eラーニングには、次のようなメリットがあります。それぞれ、詳しく解説します。
- 場所と時間を選んで研修を受けられる
- コストの削減に役立つ
- 繰り返し閲覧できる
- 受講状況を把握できる
場所と時間を選んで研修を受けられる
eラーニングでは、受講者が時間や場所を選んで研修を受けられます。従来の研修では時間を決めて特定の場所に集まる必要がありました。しかしeラーニングであれば、場所や時間を問わず研修を受けられます。
スマートフォンやタブレットのようなモバイルデバイスの普及により、eラーニングはさらに日常化しやすくなりました。例えば業務中に待機時間が発生するような職種であれば、隙間時間を活用した研修の進行も可能です。従業員が自分のペースで学習を進められるため、より効率的な研修が実現できます。
コストの削減に役立つ
eラーニングは、コストの削減にも役立ちます。対面式で研修を実施する場合、会場の確保や日程調整、講師の手配といった多くの準備が必要です。こうした準備をするだけでも、多くのコストがかかります。
また、全国に支社や支店があるような企業の場合、従業員をどこか1箇所に集めなければならないとなると、交通費や旅費も発生します。これらのコストも、eラーニングを活用する場合は不要です。
eラーニングの導入には初期の設定やシステムの利用料が必要ですが、長期的に見ると大きなコストの削減となる場合が多いでしょう。
繰り返し閲覧できる
eラーニングでは、教材を繰り返し閲覧可能です。従来の研修形式では、一度実施した研修を後から再確認するのは難しいケースが多いでしょう。しかし、eラーニングであれば、好きなタイミングで何度でも教材を繰り返し確認できます。
特に複雑な内容や新しいスキルを学ぶ場合には、わからない部分を何度も繰り返し閲覧することで理解を促せます。
さらに、eラーニングを集合研修と組み合わせることで、研修の効果をさらに高めることも可能です。例えば、eラーニングで基本的な知識を学んだ後、集合研修で実践的なスキルを学ぶといった方法です。このように、多様な利用方法の可能性がある点もeラーニングのメリットです。
受講状況を把握できる
eラーニングシステムでは、各受講生の受講状況を把握できます。そのため企業は学習進捗を管理し、研修の効果を評価できます。
さらに、受講者が学習を完了したかどうか、どのくらいの時間を費やしたかといった詳細も記録されます。これにより、受講者個人の研修進度を正確に把握し、必要に応じた追加サポートの提供や学習プランの調整が可能です。
eラーニングのデメリット
eラーニングには、次のようなデメリットもあります。それぞれ、詳しく解説します。
- 実践を伴うスキルの習得には不向き
- 受講者のモチベーションを維持しにくい
- コンテンツの内容が古くなる可能性がある
実践を伴うスキルの習得には不向き
eラーニングは知識のインプットや論理的な学習には適していますが、実践を伴うスキルの習得には限界があります。オンデマンド配信が主流のeラーニングではリアルタイムでの講師との対話や即時のフィードバックが難しいためです。特に、対面での実践や直接的な指導が求められる技能、対人スキルの実践においては、eラーニングだけでは十分な学習経験の提供は困難です。
ただし、これを部分的に解決する方法もあります。例えば、ライブカメラやマイクを使ったリモートでの実践指導や、受講者が自身の実践をビデオ撮影し、それを講師が後から評価するという方法があります。
しかし、これらの方法にも限界があり、対面での実践的な訓練が不可欠です。eラーニングを活用する際はその制約を理解し、学習目的に応じて適切な教育手段を組み合わせることが重要です。
受講者のモチベーションを維持しにくい
eラーニングでは自律的な学習スタイルが要求されるため、受講者のモチベーションを維持しにくい点もデメリットといえます。自己管理能力が高くないと学習プロセスにおいて緊張感が薄れ、集中力が低下することがあります。これにより、研修内容を十分に理解し、習得するのが困難になる場合があります。
また、受講者が教材を読み飛ばしたり、動画を早送りしたりするなどの手抜きを行う可能性もあり、研修成果に影響が出るケースもあるでしょう。
こうした問題に対処するためには、定期的なフィードバックや進捗のチェックが必要です。進捗に応じて個別の支援を提供することも、研修成果を最大化するための鍵となります。
コンテンツの内容が古くなる可能性がある
eラーニングでの研修教材は、適宜更新されるものもあれば、購入後は更新が行われないものもあります。教材の内容が最新の情報や技術に基づいてない場合、研修効率の低下につながります。特に急速に進化する技術分野や業界特有の知識を扱う研修では、古い情報では不十分であったり、時には誤解を招く原因となることもあります。
そのため、eラーニングシステムを選ぶ際には、定期的に教材が更新されるかにも注目しましょう。定期的に情報を更新しているeラーニングシステムを利用すれば、古い情報で混乱を招くこともありません。
eラーニングシステムを活用して効果的な研修を
eラーニングとは、インターネットやコンピューターネットワークを利用して研修を実施する方法のことです。
場所や時間を問わず受講可能で、会場を用意する必要もないためコストの削減が期待できます。また、受講者が何度も繰り返し教材を確認できるのも、メリットだといえるでしょう。
一方で、実践を伴う研修の実施には不向きで、受講者のモチベーションを維持しにくい点はeラーニングのデメリットです。eラーニングの特徴を踏まえ、活用方法なども考えながら導入を検討してみてください。