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自動車運行管理ラボ

2026.01.24

カテゴリ:安心/安全/教育

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チェーン未装着が招く重大トラブル|バスの雪道走行で起きる危険とは

雪道を走行するバスにとって、チェーンの装着判断は安全運行の要となります。装着が遅れれば立ち往生や事故のリスクが高まり、乗客の安全と運行スケジュールに大きな影響を及ぼします。一方で、適切なタイミングで装着すれば、悪条件下でも安定した走行が可能になるでしょう。

本記事では、チェーンが必要になる具体的な場面と、未装着時に起こりやすいトラブル、さらにチェーン走行時の注意点について解説します。規制・天候・路面・地形の4つの観点から判断基準を整理し、現場で迷わず対応できる知識を身につけていきましょう。

バスの雪道走行でチェーンが必要になる場面

バスの運行では、チェーン装着の判断を誤ると大きなトラブルにつながります。ここでは、装着が必須となる場面と、早めの装着が望ましい場面を整理し、現場で迷わず判断できる基準を示します。規制・天候・路面・地形の4つの軸から、具体的な判断材料を確認していきましょう。

チェーン規制の標識・誘導が出たとき

規制標識や情報板で「チェーン装着車以外通行止め」が出た場合、未装着のままでは通行できません。標識を見落としたまま進むと、検問で引き返すことになり、ダイヤの遅延や乗客への影響が拡大します。

装着は手前の着脱場や退避スペースで行いましょう。規制区間に入ってから停車すると、後続車の妨げとなり危険です。また、企業側は規制情報を事前に把握し、運行中止や迂回ルートへの切り替え、着脱場への要員配置などを迅速に判断する体制を整えておく必要があります。

さらに、規制が出る前の段階でも、気象条件や路面状況から「装着前提」に切り替える判断力が求められます。現場の運転士が迷わず対応できるよう、判断基準を明文化しておくことが重要です。

大雪の予報が出たとき

降雪量が多く、気温が氷点下を下回る予報が出た場合は、出庫前から装着を前提とした運行計画に切り替えましょう。走り始めてから路面状況が悪化すると、安全な着脱場所を見つけられず、立ち往生や遅延につながります。

事前準備として、チェーンの携行はもちろん、手袋や照明器具の用意、装着手順の確認を済ませておきましょう。また、実際に装着練習をしておくと、降雪時でも慌てずに対応できます。

早期判断が遅れると、着脱場が混雑して装着に時間がかかり、後続の運行全体に影響が及びます。予報段階で「装着が必要になるかもしれない」と判断したら、余裕を持って準備を進めることが安全運行の基本です。

圧雪や凍結で走行の余裕が消えたとき

路面が圧雪やアイスバーンになると、タイヤのグリップが急激に失われます。空転して発進できない、ブレーキを踏んでも止まり切れない、カーブで車体がふくらむといった兆候が出たら、すぐに装着を検討しましょう。

シャーベット状の路面でも、わだちに取られやすく姿勢が乱れることがあります。こうした状況で「もう少し様子を見よう」と判断を先送りすると、安全な停車場所を見つけられなくなり、危険が増します。

異変を感じたら、すぐに安全な場所へ退避して装着してください。装着後は増し締めを確認し、走行中も異音や振動に注意を払いながら進むことが大切です。余裕がなくなる前に対応することで、乗客の安全と運行の安定を守ることができます。

注意が必要な区間を走行するとき

橋や日陰、峠、トンネルの出入口などは、路面が凍結しやすく滑りやすい場所です。こうした区間に入ってから装着しようとしても、安全な停車場所が見つからず、危険な状況で作業を強いられることになります。

危険区間に差し掛かる前に、手前の安全な場所で装着を済ませておきましょう。区間内では速度を落とし、慎重に走行することが求められます。また、事前にルートを確認し、凍結しやすい区間を避けられる迂回路があるかどうかも検討してください。

運行判断の基準を明文化しておくことも重要です。どの区間でどのような条件が揃ったら運休にするのか、事前に決めておけば、現場の運転士が迷わずに対応できます。安全な運行を最優先に、柔軟な判断を心がけましょう。

チェーンが未装着の場合に起きやすいトラブル

チェーンを装着せずに雪道を走行すると、「走れない・止まれない・曲がれない」という基本的な問題が発生します。バスは車重があり車体も大きいため、こうした問題が二次被害につながりやすい点に注意が必要です。ここでは、未装着時に起こりやすい具体的なトラブルと、その影響を確認していきましょう。

発進できない

停留所や交差点で空転が続くと、車体が前に進まなくなります。バスは車重があるため、一度滑り始めると立て直しが難しく、空転が長引くほど雪を掘り込んでしまい、さらに動けなくなる悪循環に陥ります。

こうした状況では、後続車が停留所に入れず詰まってしまい、ダイヤ全体の遅延が拡大する可能性があるでしょう。また、乗客を乗せたまま長時間停車することになれば、車内環境の悪化や苦情につながる可能性もあります。

発進できない状態が続くと、救援を待つ間に渋滞が発生し、復旧に時間がかかります。こうした事態を避けるためにも、路面状況を見極めて早めにチェーンを装着することが大切です。

坂道で失速する

上り坂の途中で速度が落ちると、再発進できずに立ち往生します。特に、下りから上りに切り替わる場所では、勢いが足りず途中で止まってしまうケースが多く見られます。

立ち往生が発生すると、その区間全体が通行止めになり、救援車両の到着が遅れる可能性も考慮しなければなりません。バスは車体が大きいため、他の車が脇を通り抜けることも難しく、影響範囲が広がりやすい点に注意が必要です。

失速の兆候を感じたら、無理に進もうとせず、安全な場所で停車して装着を検討しましょう。坂道に入る前に装着を済ませておくことが、最も確実な対策です。

制動距離が伸びる

圧雪や凍結路面では、ブレーキを踏んでも想定より止まらず、制動距離が大幅に伸びます。停止線を超えてしまう、交差点内で止まり切れないといった状況が起こりやすくなります。

ABSが作動しても、路面のグリップが足りなければ減速が追いつきません。踏んでいるのに減速しない感覚に焦り、さらに強く踏み込んでしまうと、姿勢が乱れて危険が増します。

下り坂や交差点手前では、追突や横断歩行者との接触リスクが高まります。こうした事故を防ぐためにも、チェーンを装着して制動力を確保し、車間距離を十分に取ることが重要です。

曲がりきれない

右左折時に車体がふくらむアンダーステアや、後輪が流れて姿勢が乱れる横滑りが発生しやすくなります。バスは車体が大きいため、わずかなふくらみでも縁石や対向車線にはみ出す危険があります。

歩道側へはみ出せば、歩行者との接触事故につながる可能性もあるでしょう。また、姿勢を立て直そうと急な修正操舵をすると、車内の乗客が転倒する恐れがあります。

曲がり始める前に速度を十分に落とし、無理な操作をしないことが基本です。チェーンを装着していれば、タイヤのグリップが確保され、安定した旋回が可能になります。

スタックにより二次災害を招く

車線を塞いだまま動けなくなると、後続車の渋滞が発生します。視界が悪い中で止まっていると、後続車がバスを発見できず追突される危険性もあるでしょう。

救援車両が現場に入りにくくなると、復旧がさらに長引きます。特に、夜間や吹雪の中では、発見そのものが遅れることもあり、被害が拡大しやすくなります。

スタックを避けるためには、路面状況を見極めて早めに装着することが最優先です。万が一動けなくなった場合は、三角表示板や発煙筒で後続車に知らせ、二次災害を防ぐ対応を取りましょう。

乗客の安全を維持できない

急な減速や修正操舵が増えると、車内で立っている乗客が転倒したり、座席に打ち付けられたりする危険があります。また、停留所での乗降時に滑ってけがをする可能性も高まります。

立ち往生が長時間に及ぶと、車内の温度が下がり、体調不良を訴える乗客が出るケースもあるでしょう。トイレの問題や、持病のある方への配慮など、対応すべき課題が増えていきます。

乗客の安全を守るためには、無理な運行を避け、早めに装着して安定した走行を維持することが不可欠です。安全確保ができない状況では、運行中止も含めた判断が求められます。

車両・運行にダメージが生じる

空転が続くと、タイヤや駆動系に過度な負担がかかり、故障の原因になります。無理に脱出しようとして空転を繰り返すと、ダメージがさらに蓄積します。

遅延が連鎖すると、代走車の手配や乗務員のシフト調整が必要になり、運行全体のスケジュールが崩壊することも珍しくありません。復旧に時間がかかるほど、影響範囲が広がり、対応コストも増大します。

また、乗客からの苦情や信頼の低下、安全管理上の指摘を受けることにもつながります。こうした事態を防ぐためにも、チェーンの装着を適切に判断し、安全運行を最優先に考えることが重要です。

バスが雪道でチェーン走行する際の注意点

チェーンを装着すれば安全というわけではありません。チェーンは「制限付きの安全策」であり、装着後も速度や車間、操作を抑えた慎重な運転が求められます。ここでは、チェーン走行時に注意すべきポイントと、走行中の点検方法について確認していきましょう。

速度管理の目安

チェーンを装着していも、速度を上げると振動が増し、チェーンの切断や車体の不安定につながります。法令や車両の取扱説明書、社内基準のいずれにも目を通し、最も厳しい基準を優先して走行しましょう。

速度を抑えるためには、通常より早めに出発し、余裕を持ったダイヤ設定にすることが大切です。遅く走ることを前提とした運行設計にすれば、焦らず安全に走行できます。

また、路面状況や天候の変化に応じて、さらに速度を落とす判断も必要です。安全を最優先に、無理のない速度で走行することを心がけましょう。

制動距離の見積もり

チェーンを装着しても、圧雪や凍結路面では止まり切れないことがあります。車間距離を通常の2倍以上に広げ、前方の動きに余裕を持って対応できるようにしましょう。

急ブレーキは姿勢を乱す原因になるため、早めの減速と段階的なブレーキ操作を心がけてください。下り坂では、手前で速度を落としておき、坂に入ってから減速しなくて済むように準備しておくことが重要です。

制動距離が伸びることを前提に、停止位置の手前から余裕を持って減速を始めましょう。こうした配慮が、追突や接触事故を防ぐ基本です。

カーブ通過時の挙動

カーブでは、操舵と加減速を同時に行わないようにしましょう。同時に操作すると姿勢が乱れやすく、車体がふくらんだり後輪が流れたりします。

進入前に十分に速度を落とし、曲がり始めてからはアクセルやブレーキを極力使わないことが基本です。後輪の流れを感じた場合は、慌てて修正せず、操作を増やさずに落ち着かせることを優先してください。

カーブの手前で速度を作りすぎないことが、安定した旋回につながります。余裕を持った運転を心がけましょう。

路面変化への対応

雪道から乾燥路に変わると、チェーンの振動や摩耗が急激に増します。路面が乾いている区間が続く場合は、安全な場所で停車して外すことを検討しましょう。

シャーベット状の路面では、わだちにハンドルを取られやすくなります。ハンドルをしっかり握り、わだちに沿って走るのではなく、安定した走行ラインを選ぶことが大切です。

路面状況の変化に応じて、速度や操作を柔軟に調整してください。無理に装着し続けると、チェーンや車両にダメージが生じる可能性があります。

異音と振動の観察

走行中に「いつもと違う音や振動」を感じたら、切断や緩みの可能性があります。すぐに安全な場所に停車し、点検を行いましょう。

一定距離ごとに停車して点検する運用を取り入れると、異常の早期発見につながります。異常を見つけた場合は、速度を落として退避し、必要に応じて交換や修理を行ってください。

異音や振動を放置すると、チェーンが切れて車体を傷つけたり、走行不能になったりする危険があります。こまめな観察と点検が、安全走行の基本です。

バスに雪道でチェーンを付けるタイミングを把握しよう

チェーンの装着は、「規制が出たとき」だけでなく、「路面状況や天候から判断して前倒しで装着すべきとき」にも必要です。早めの判断が、安全運行と乗客の保護につながります。

未装着のまま走行すると、立ち往生や事故だけでなく、渋滞の発生や乗客対応の負担など、影響が広範囲に及びます。こうしたトラブルを避けるためにも、適切なタイミングで装着することが重要です。

企業は、チェーンの備品整備、運転士への教育、運行判断基準の明文化をセットで進め、現場が迷わず対応できる体制を整えましょう。安全を最優先にした運行管理が、信頼される運行の基盤となります。

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