2023.02.19
カテゴリ:メンテナンス
タグ:マイクロバス
マイクロバスの車検はいつ?法定点検や運行前点検も解説幼稚園の送迎、商業施設の送迎、従業員送迎などあらゆる場面で活用されているマイクロバスですが、自社で所有する場合「車検」などの点検はどのように行う必要があるのでしょうか。
お客様を乗せて車両を運行する場合、社内だけで使用するよりも安全に対して責任を持たなくてはならないため、車両の管理は重要な業務の一つです。
本記事では、マクロバスの車検の方法や費用について詳しく解説していきます。マイクロバスの購入をご検討の方や送迎業務でお悩みの方はぜひご覧ください。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
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マイクロバスとは
マイクロバスは、座席数18〜22席程度のバスで短距離の移動や送迎によく利用されます。一般的に、全長7m以内の車体のバスで車幅2.1m、車高2.8m程度が平均的な大きさです。マイクロバスのサイズは、中型乗用車に比べ1.5倍ほどですが乗車できる人数は乗用車の5倍のため大人数での旅行やイベントなどの利用に適しています。
価格は新車であれば、乗車人数やグレードによって前後しますが400〜800万円台が相場と言われています。中古車は、300万円前後から販売されています。
旅行や単発のイベントなどはもちろん、結婚式場への送迎や従業員の送迎、マンション送迎など幅広い用途での需要があります。
マイクロバスの車検の方法は?
車検とは、自動車の安全と環境保全(公害防止)のために国が定めた自動車の検査制度です。普通車の他にも、マイクロバスやタクシー、大型バスなど全ての自動車が車検の対象となります。マイクロバスの場合、普通車の車検とは異なる点がありますので注意しましょう。
タクシー・マイクロバスの車検は年1回
タクシーやマイクロバスなど乗客を乗せて走行する車両は、特に安全性を担保する必要があるため車検は年1回と定められています。頻繁に車検をする必要がありますが、乗客の命を守るための義務として怠ることのないようにしましょう。
車検に掛かる費用は、10万円前後
整備工場によって、費用に差はありますが車検に掛かる費用は10万円前後です。内訳として、車検基本料と車検法定費用が掛かります。車検基本料は、点検に関する費用で車検法定費用は法律で定められた税金や保険料などの諸経費となります。
車検基本料
- 基本点検技術料:国が定める定期点検項目の点検を行う
- 保安確認検査料:国の定める保安基準に適合しているかを確認する及び車検証の記載事項と車両の同一性の確認等を行う
車検法定費用
- 自動車重量税:車検と同時に車の区分や重量に応じて課税される税金
- 保険料:法律で加入が義務づけられている損害保険料
- 印紙代:申請手続きに必要な自動車検査登録印紙代
※これらの諸経費は、法律で定められているためどこで車検を受けても一律の金額です。
車検に掛かる期間
依頼する整備工場で所用日数や時間に違いはありますが、最短のところでは1時間程度で車検を行っています。日数が長く掛かる店舗は、約2日〜1週間程度かかります。そういった店舗では、車検を通す項目以外の点検や消耗品の交換なども行うため時間がかかる場合があります。
車の状態や店舗の予約状況によっても、日数は変動する可能性があります。車検が多くなる2月〜3月は、車検待ちになることも多いため、時期によっては車検の予約を早めに行うことがおすすめです。
車検の満了日を過ぎるとどうなる?
車検の満了日を過ぎてしまうと、車検切れとなります。道路運送車両法により、車検切れの車は公道を走行できないと定められています。
車検切れで公道を走行した場合、道路運送車両法違反として罰則が課せられます。違反点数6点の加算、免許停止処分30日間という行政処分と6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金という刑事処分です(2021年5月時点)。
車検切れの車による事故や違反は、通常より重い処分になります。送迎などで休まず運行が必要なマイクロバスなどは、車検切れにならないよう十分に注意が必要です。ただし、車検切れに対する罰則はなく、私有地であれば走行は可能です。
自賠責保険切れにも要注意
自賠責保険は法律で加入を定められている強制保険のため、自賠責保険が切れている状態で公道を走行すると、車検切れと同様に罰則が科されます。
無保険で事故を起こした場合には、補償を受けられず相手の車の修理費用や怪我の治療費など事故に関する費用は全て自己負担になります。自賠責保険切れでの走行は、大きなリスクを伴いますので、控えるようにしましょう。
車検は満了の1ヶ月前〜2週間前までに受けるのがベスト
車検を受けるタイミングとして、有効期間の当日の日付が変わるまでは公道の走行が可能です。当日まで有効期間はありますが、ギリギリに車検を受けることはリスクもあります。車検が混雑する時期や車の状態によっては、予約が取れない可能性があり送迎を運休せざるを得なくなります。
車検を受ける際には、必要書類の準備もあるため余裕を持ったスケジュールで車検を受けることをおすすめします。ですが、満了日の1ヶ月以上前に車検を受けた場合は満了日が前倒しになってしまうため損をしてしまいます。そのため、満了日の1ヶ月前〜2週間前のタイミングで車検を受けるのがベストです。
マイクロバスなどの事業車両は法定点検が必要
マイクロバスには、法定点検も必要です。法定点検とは、定期的に行わなければならないと道路運送車両法によって義務づけられている点検のことです。事業用車の場合、3ヶ月に1回点検しなければならない項目と、12ヶ月に1回確認しなければならない項目があります。
法定点検と車検は混同されることも多いのですが、法定点検は車が故障なく快適に走れるかどうかを確認するためのもので、車検は車検は、自動車の構造、装置、乗車定員などの規定が保安基準に適合しているかの検査です。
安全で快適に走行を行うためには、車検だけでなく法定点検も欠かせません。
法定点検を受けないとどうなる?
法定点検は、法定点検は道路運送車両法第48条(定期点検整備)により規定されています。事業車両(マイクロバスやタクシー)は、法定点検を受けることが義務化されています。点検を実施しなかった場合には、「道路運送車両法違反110条」違反により30万円以下の罰金に処せられます。
不特定多数の人を送迎するマイクロバスやタクシーなどは、安全面から「法定3ヶ月点検」と短期間での点検サイクルが定められています。車検と同様に、法定点検はマイクロバスの走行にとっては重要ですので、忘れずに行い安全で快適な走行を心がけましょう。
日々の運行前点検も忘れない
車検や法定点検だけでなく、日々の運行前点検も忘れずに実施してください。運行前点検とは、事業用車を運転するにあたって安全運転管理者が行うべき業務のひとつです。車両の点検だけでなく、運転手に対しても疲労や病気、飲酒の状況を確認します。
通常の健康チェックで確認すべき項目は次の通りです。
- 体温
- 疲労感や眠気
- 腹痛・頭痛などの不調
- 運転に影響のある薬の服用
- その他、健康に関して気になる点
そして令和4年には、道路交通法施行規則が一部改正され、安全運転管理者による乗務前のアルコールチェックが義務化されました。条件に該当する事業所は、必ず運行前点検を実施しましょう。
引用:安全管理リーフレット|警察庁
運行前点検の項目や管理者が注意するべきポイントについては「運行前点検とは?確認項目と令和4年に法改正されたポイントをチェック」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
まとめ◆マイクロバスを所有する場合は車検と法定点検を
マイクロバスとは、座席数18〜22席程度のバスで幼稚園や従業員送迎など短距離の移動でよく利用されています。
所有する場合、適切なタイミングで車検や法定点検を行う必要があります。車検の満了日が過ぎると、公道の走行ができなくなるため注意しましょう。また、日常的な運行前点検も忘れてはいけません。
万が一、車検切れや点検を怠った場合には罰則が発生したり走行ができなくなったりするリスクがありますので、事前に確認して忘れないようにしましょう。マイクロバスを所有する際は、しっかりと決められた点検を行い安全にマイクロバスの走行を行なってください。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
このようなお悩みは、車両運行管理業の専門【ビジネスサポート】にご相談ください。日常の送迎業務だけでなく、ドライバーの採用・労務管理、送迎ルートの作成、車両点検、もしもの事故対応まですべて請け負います。ご用意していただくのは車両だけです。
想定送迎人数もしくは車両台数、1日の想定稼働時間帯、地域、週間稼働日数を記載いただければ、最短翌日に見積もりをお出しします。
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