2023.03.18
カテゴリ:法務/労務管理/規制
タグ:介護
送迎が怖いデイサービススタッフのために。人手不足の解消法を紹介デイサービスや高齢者向け施設では、社会的に人手不足が深刻な状況になっています。介護労働安定センターの調査によると、6割以上の介護施設で、職員が不足していると報告されており、今後介護人材の確保がどの施設でも深刻化していきます。
そんな中、職員のコア業務でない施設への送迎を代行するサービスが増えています。
高齢者向け施設を管理している方のなかには、「施設の職員が送迎までやっていると手が回らない…」「送迎時の安全面や事故が心配になる」といった課題を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
デイサービスなどの高齢者向け施設での送迎は、実際の運転が安全であることはもちろん重要ですが、ご利用者様の家についた時の対応や車から降りる時のサポートなど、業務として実行すべきことが多岐にわたります。
そこで本記事では、デイサービスなどの高齢者向け施設での送迎業務が大変な理由、送迎の課題をどのように解決していくか、について解説していきます。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
このようなお悩みは、車両運行管理業の専門【ビジネスサポート】にご相談ください。日常の送迎業務だけでなく、ドライバーの採用・労務管理、送迎ルートの作成、車両点検、もしもの事故対応まですべて請け負います。ご用意していただくのは車両だけです。
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人手不足が続く介護関係施設
デイサービスなどの高齢者向け施設での送迎業務が大変な理由としては、やはり第一に人手不足があげられます。
日本では今後ますます高齢化が進み、社会問題として「2025年問題」と提起されています。2021年7月に厚生労働省が公表した、介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数によると、2025年度には約32万人、2040年度には約69万人を介護職員として確保する必要があるとされました。
それだけ高齢者向け施設のような介護業界は人手が必要ですが、人手不足によるサービス低下や、労働環境の悪化から離職率の上昇などが起こっており、これからも慢性的な課題が続くと危惧されているのが現状です。
それだけ人手不足が課題となっている介護業界ですが、デイサービスなどでは、利用者とのコミュニケーションや介助だけでなく、利用者たちを送迎にて送り届ける業務があります。通常業務だけでも人手が足りていないのに、送迎まで職員がしなければならないとなると、さらなる負担となります。
介護施設で送迎を担当する職員の本音
介護施設で送迎を担当する職員や周辺住民は、施設の送迎をどのように感じているのでしょうか。SNSで本音を調査しました。
過労状態で送迎して事故を起こす危険性がある
怖っ、前国道一号線走ってたら右車線走ってる介護施設の送迎車が数十メートルフラフラ運転、居眠りか?怖いな(;・∀・)避けとこって見てたら吸い込まれるように中央分離帯へ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
事故る
乗り上げた((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルありました(;・∀・)— ブルマ (@LmpuBRK9gRRkjH2) February 1, 2023
人手不足の施設では、職員が過労状態に陥ることがあります。過労で集中力や判断力が低下した状態で運転すると、事故を引き起こしてしまう可能性があり危険です。また、睡眠不足の場合には、居眠り運転に繋がる可能性もあり、周辺住民への印象悪化にもつながっています。
運転が苦手な職員にとっては負担でしかない
介護施設で運転苦手(利用者乗せて)なのに、無理して運転してる職員ってどれだけいるんだろう?
私の経験では
本人😭怖い…期限付き練習で送迎車運転デビューを指示する社長。嫌々運転からの→初日に車ぶつけてしまった人。
ヤバい運転の職員。人材不足で運転→その車に職員は乗りたくない。
↓続— たまぶ〜@wonder curiosity (@tamabooboo) March 24, 2022
どの介護施設も一人は運転手雇った方がいいと思う。
送迎が嫌で辞める人多いから。
うちは事故ったら自己責任。
若い子は運転慣れてなくて怖いって言ってる。
うちは送迎専属のおっちゃん一人だけいて、めっちゃ助かってる。
空き時間は訪問鍼灸の先生送迎する。
急に介護士辞めても大丈夫なんだよね。— 💎アオ💎訪問介護 (@diet__aoo) March 9, 2021
施設の職員にとって、車の運転はメインの業務ではありません。そのため、当然ながら車の運転が苦手な人もいます。人手不足の場合、運転が苦手でも送迎業務を行わなければならない場合もあるでしょう。
しかし、運転が苦手な職員にとって、運転業務は大きな負担となるようです。中には、送迎業務の負担が大きいと感じて辞めてしまう職員が多いとの声も。送迎を専門で行うドライバーがいると、業務の負担が軽くなると感じる職員も多くいます。
送迎業務の全体像
送迎業務は職員にとって負担のある業務なのでしょうか。ここからは送迎業務の流れについて確認してみましょう。
車両の点検
まずは、利用者を安全に送り届けるため、日々送迎車の点検を行います。事業用車に必要な日常点検の項目は次の通りです。
ブレーキ |
ペダルの踏みしろが適当である ブレーキの効きが十分である ブレーキ液の量が適当である |
タイヤ |
空気圧が適当である 亀裂・損傷・異常摩耗がない ディスク・ホイールの取り付け状態が不良でない |
バッテリー |
バッテリー液の量が適当である |
原動機 |
冷却水の量が適当である エンジンオイルの量が適当である ファンベルトの張り具合が適当である |
灯火ライトや方向指示器 |
損傷・ランプ切れがない |
ウインド・ウォッシャ液 |
量が適当である |
ワイパー払拭 |
良好である |
エアタンク |
凝水がない |
送迎中にトラブルを起こさないため、運行前には毎日これだけの項目をチェックしなければなりません。また、ガソリン量や車内の清掃が行き届いているかなども確認しておく必要があります。
詳しい車両の点検項目などについては、別記事「運行前点検とは?確認項目と令和4年に法改正されたポイントをチェック」でも解説していますので、参考にしてください。
送迎のルート確認・ルート構成
利用者の住所の確認や、家までのルートを確認しなければならないのはもちろんですが、スムーズに送迎するためのルート構成も必要となります。どのような順番で送迎するか、一方通行の道や時間によって通れない道路などはないかなど、その日の利用者によって、ルートの確認・構成が必要となります。
送迎ルートの作成には多くの情報が必要で、その情報を集めるだけでも手間がかかるものです。また、ルートの途中で工事や事故があり通行止めになっているといったトラブルも、事前にある程度予測し、対応を考えておく必要があります。
送迎ルートを作成する際には、集めた情報を地図にプロットし、それをもとに効率の良い送迎ルートを決めます。さらにその後各停留所への到着時間を決定します。
車両の数が多い場合には、各車両にドライバーや添乗員の割り振りも必要です。利用者の状況によっては、特定の資格を持った人でなければ添乗員が務まらない場合もあります。
ルートを作成し、停留所への到着時間や有資格者の割り振りなどで問題が発生した場合には、再度ルートの組み立てからやり直さなければなりません。
一言でルート作成といっても、非常に手間がかかる業務です。
送迎(運転)
ルートの確認をして、利用者を車に乗せたら送迎です。交通法規に従って安全に運転をします。急発進・急ブレーキは、車内でのトラブルに繋がりかねないため、細心の注意で行わなければなりません。
利用者宅到着の際の介助
利用者宅に到着したら、利用者が車から降りるための介助が必要です。車両によって仕様は違いますが、リフトなどを利用する場合は、確実な車いす固定や、車いすのブレーキもかけることなど、安全へ最大限配慮が必要です。また、必要に応じては、居宅内介助も必要なので、臨機応変に動きます。
以上が利用者を送り届けるまでの流れです。ただ送迎すれば良いという訳ではなく、利用者に合わせてその都度コースなどを考える必要があります。デイサービスのように利用者が変わったり、新規利用者が増える現場だったりすると、コースの確認・構成も大変になってきます。通常の業務に合わせて、これだけの送迎に関する業務を行わなければなりません。
現場の負担を減らすなら、送迎代行サービスの検討を
高齢者向け施設で働く職員にとって、利用者とのコミュニケーションのような通常業務に加え、利用者を送迎するためのサービスがあり、その送迎にも様々な業務が発生するため、職員としてはかなり大きな負担だと考えられます。
職員を通常の業務に集中させ、サービスを向上させるためにも、送迎の負担を減らすことは重要です。もし、負担を減らしたいなら、送迎代行サービスの利用を検討しましょう。送迎代行サービスは、コースの確認・構成から、安全運転、送迎者とのコミュニケーションまで一任できます。
とはいえ、送迎業務のすべてを代行サービスに任せるのは不安だと感じる方もいるでしょう。代行サービスを利用する事業者様の中には、送迎すべてを業者に任せるのではなく、介助職員が添乗し、運転のみ派遣スタッフに任せる事業者様もいます。要望に応じて、そうした柔軟な対応も可能です。
送迎代行サービスを利用している介護施設の事例
実際にビジネスサポートを利用して送迎代行サービスを実施しているお客様の事例を紹介します。
1.喜怒愛楽様 児童デイサービス施設送迎
導入会社 :特定非営利活動法人Hands
業種 :児童発達支援 放課後等デイサービス
≪導入のきっかけ≫
当施設は、障がい者の方々を送迎することもあり、施設職員以外で対応することを検討したことはありませんでした。
最初、ビジネスサポートさんの送迎支援サービス内容を聞いたときは、無理なのではと思いましたが、これまでの実績と医療・介護送迎の専門プランということもあり依頼しました。
≪導入して良かった点≫
これまでの対応を見させていただき、児童への対応、送迎運転の安全教育、契約業務への内勤者対応などを総合的に判断するともっと早く依頼していれば・・・という思いです。
≪導入内容≫
車種 |
ミニバン 1台 |
ルート |
施設~利用者様宅間の送迎 |
送迎人数 |
約6人/1日 |
送迎頻度 |
朝便・夕便 各1便ずつ |
2.障がい者センターあいさんハウス様 障害者支援施設送迎
導入会社 :社会福祉法人愛燦会
業種 :障害者支援施設
≪導入のきっかけ≫
・事業拡大のため
・人手不足の解消
・女性での運転への不安
・プロに任せたい
≪導入して良かった点≫
・適正人数での送迎ができる
・プロによる送迎の安心感
送迎業務以外の付帯業務にも対応していただき感謝しています。
ドライバー教育が行き届いており、安心してお任せしています。
≪導入内容≫
車種 |
ワゴン 1台 |
ルート |
施設~利用者様宅間の送迎 |
送迎人数 |
約10人/1日 |
送迎頻度 |
朝便・夕便 各2便ずつ |
まとめ◆送迎代行サービスの活用が、社内環境の改善に
ひとくちに送迎と言っても、業務にかかる時間や精神的コストは大きいものです。職員の身体的な疲れや、精神的な不満に繋がってしまう可能性があります。
送迎代行サービスを利用すると、送迎に関する業務全般を任せられるため、デイサービスなど高齢者向け施設の送迎負担を軽減することが可能です。
自社の環境を良くするためにも、ぜひ送迎代行サービスの利用を検討してください。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
このようなお悩みは、車両運行管理業の専門【ビジネスサポート】にご相談ください。日常の送迎業務だけでなく、ドライバーの採用・労務管理、送迎ルートの作成、車両点検、もしもの事故対応まですべて請け負います。ご用意していただくのは車両だけです。
想定送迎人数もしくは車両台数、1日の想定稼働時間帯、地域、週間稼働日数を記載いただければ、最短翌日に見積もりをお出しします。
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