2022.09.07
カテゴリ:運行管理
タグ:ドライバー派遣
自家用自動車運行管理請負業とは?タクシー・ハイヤー・ドライバー派遣との違いを解説送迎などの車両運行業務を外部委託したいと考えている事業者も多いでしょう。車両運行業務を外部委託する場合、利用できるサービスは主に4つの種類があります。
- 1.自家用自動車運行管理請負業
- 2.タクシー
- 3.ハイヤー
- 4.ドライバー派遣
しかし、どのサービスが自社に適しているかお悩みのご担当者様も多いかと思います。これらの車両運行サービスは、サービス内容や車両の所有者、料金体系、指揮命令権などの面で違いがあります。
今回は、自家用自動車運行管理請負業とタクシー・ハイヤー・ドライバー派遣、それぞれの違いについて解説します。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
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自家用自動車運行管理請負業とドライバー派遣の概要
タクシーやハイヤーはどのようなものかイメージできても、自家用自動車運行管理請負業やドライバー派遣についてはあまり一般的ではないため、まずは自家用自動車運行管理請負業とドライバー派遣、それぞれの概要を解説します。
自家用自動車運行管理請負業とは
自家用自動車運行管理請負業とは、スクールバスや送迎用車両などの運行をサポートする仕事です。運転業務だけでなく、車両の運行に関わるさまざまな業務を行います。具体的な業務内容としては次のようなものがあります。
- 運行計画の作成
- ドライバーの管理
- 車両のメンテナンス
- 給油
- 保険加入
- 事故処理
1日だけの利用も可能ですが、上記のようにさまざまな業務が含まれるため、長期の契約を行うことも多いのが特徴です。
ドライバー派遣とは
ドライバー派遣の場合、自家用自動車運行管理請負業とは異なり、人を派遣して運転業務を行うため、人材派遣に近いサービスです。自家用車だけでなく、次のように特別な免許が必要な車両を運転する場合もあります。
- トラック
- バス
- フォークリフト
- 二輪車
一時的に人手が足りない、繁忙期だけドライバーを増やしたいなどの場合に、臨時で利用されることが多いのがドライバー派遣の特徴です。
自家用自動車運行管理請負業とタクシー・ハイヤー・ドライバー派遣との違い
自家用自動車運行管理請負業とタクシー・ハイヤー・ドライバー派遣は、次の4つのポイントが異なります。
- サービス
- 車両
- 料金体系
- 指揮命令権
それぞれ詳しく解説します。
1.サービス内容の違い
自家用自動車運行管理請負業とタクシー・ハイヤー・ドライバー派遣では、提供しているサービス内容が異なります。それぞれのサービス内容は次のとおりです。
自家用自動車運行管理請負業 |
車両の運行に関するさまざまな業務を行う |
タクシー |
日常的に誰でも利用できる公共交通機関として送迎業務を行う |
ハイヤー |
完全予約制で、よりハイレベルなサービス提供とともに送迎業務を行う |
ドライバー派遣 |
さまざまな種類の車両の運転業務をメインとして行う |
自家用自動車運行管理請負業とドライバー派遣のサービス内容については、前項で詳しく解説した通りです。
タクシーは、買い物や病院の行き帰り、終電後の移動など日常のさまざまなシーンで活用できる公共交通機関です。必要なときに電話で依頼して指定した場所まできてもらうこともできますし、空車で街中を走っている場合や、駅前で待っている場合には、その場で利用することもできます。
ハイヤーは、完全予約制でタクシーよりもよりハイレベルなサービスを行います。ハイヤーが使われるのは、次のようなシーンです。
- 役員やVIPの送迎
- 冠婚葬祭
- 記念日の移動
タクシーが日常的に使いやすいサービスであるのに対して、ハイヤーは特別な日やエグゼクティブなどの利用に適したサービスです。
2.車両の所有者の違い
自家用自動車運行管理請負業と、タクシー・ハイヤー・ドライバー派遣では、車両の所有者にも違いがあります。車両の所有者は、それぞれ次のとおりです。
自家用自動車運行管理請負業 |
依頼主 |
タクシー |
タクシー会社 |
ハイヤー |
ハイヤー会社 |
ドライバー派遣 |
依頼主 |
タクシーやハイヤーは、それぞれの会社が用意した車を使ってサービスを提供します。依頼主はサービスを利用する際に車両を用意する必要はありません。
自家用自動車運行管理請負業とドライバー派遣は、依頼主の所有する車を使用して提供するサービスです。そのため、サービスを利用する際には車両を用意する必要があります。
3.料金体系の違い
自家用自動車運行管理請負業とタクシー・ハイヤー・ドライバー派遣では、料金体系が異なります。それぞれの料金体系は次のとおりです。
自家用自動車運行管理請負業 |
時間制 |
タクシー |
メーター制 |
ハイヤー |
メーター制 |
ドライバー派遣 |
時間制 |
自家用自動車運行管理請負業とドライバー派遣は、どちらも時間制の料金体系です。スポット契約では2時間程度から、長期契約になると日単位や月単位、長い場合には年単位で料金設定をしている企業もあります。
タクシーとハイヤーはどちらもメーター制ですが、請求の対象となる区間が異なります。タクシーの場合、乗車地点から降車地点までが請求の対象です。また、指定の場所で乗車できるよう依頼した場合には、迎車料金がかかります。
ハイヤーは、営業所を出発してから業務を行い、営業所に帰るまでが請求の対象です。完全予約制であることが前提のサービスのため、迎車料金は設定されていません。
4.指揮命令権の違い
指揮命令権とは、事業者が労働者に対して指示を出す権利のことです。
自家用自動車運行管理請負業とタクシー・ハイヤー・ドライバー派遣では、指揮命令権にも違いがあります。指揮命令権を持っているのは、それぞれ次のとおりです。
自家用自動車運行管理請負業 |
請負事業者 |
タクシー |
タクシー会社 |
ハイヤー |
ハイヤー会社 |
ドライバー派遣 |
派遣先事業者 |
タクシー会社やハイヤー会社では、基本的にはドライバーを従業員として雇用しています。そのため、タクシー会社やハイヤー会社に指揮命令権があります。
自家用自動車運行管理請負業の場合、指揮命令権を持つのは請負事業者、つまり依頼された側の事業者です。請負契約とは、請負事業者側が仕事を完了させることを約束し、その結果に対して報酬が支払われるものです。結果を出すまでに、いつ、どのような業務を行うかは依頼を受けた側に決定権があります。
ドライバー派遣の場合、指揮命令権を持つのは派遣先、つまり依頼した側の事業者です。ドライバーは、決められた業務範囲の中で、いつどのような業務を行うか、派遣先の事業者から指示を受けて業務を進めます。
各サービスの特徴を踏まえて利用しよう
自家用自動車運行管理請負業とは、顧客の車両に関するさまざまな業務を行うサービスです。サービス内容や車両の所有者、指揮命令権などの面で、タクシーやハイヤー、ドライバー派遣とは違いがあります。
車を使う業務を依頼したい場合には、各サービスの特徴を踏まえて利用することが重要です。
この記事を参考に、利用するサービスを考えてみてください。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
このようなお悩みは、車両運行管理業の専門【ビジネスサポート】にご相談ください。日常の送迎業務だけでなく、ドライバーの採用・労務管理、送迎ルートの作成、車両点検、もしもの事故対応まですべて請け負います。ご用意していただくのは車両だけです。
想定送迎人数もしくは車両台数、1日の想定稼働時間帯、地域、週間稼働日数を記載いただければ、最短翌日に見積もりをお出しします。
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