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自動車運行管理ラボ

2023.04.15

カテゴリ:運行管理

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自動運転のレベルとは?各レベルの詳細と自動運転の現状を解説【2023年】

自動運転 レベル

自動運転レベルは、レベル0から5までの6段階に分類されています。この記事では、自動運転の各レベルについて、具体的な機能とともに紹介。さらに、自動運転レベルの現状と今後の見通しについても解説します。

自動運転レベルについて知りたい方は、ぜひご覧ください。

自動運転レベルとは

自動運転は、その機能によってレベル0から5までの6段階に分類されています。国土交通省が示した各レベルの概要は次の通りです。

段階

機能

運転主体

走行領域

レベル0

運転自動化なし

ドライバー

レベル1

運転支援

ドライバー

限定的

レベル2

特定条件下での自動運転機能

ドライバー

限定的

レベル3

条件付き自動運転

システム

限定的

レベル4

特定条件下における完全自動運転

システム

限定的

レベル5

完全自動運転

システム

限定なし

参考:自動運転のレベル分けについて|国土交通省

レベル0とは、いわゆる自動運転なしの自動車です。レベル1〜2は自動運転の一部として扱われていますが、あくまでも運転主体はドライバーです。しかし、多くのメーカーが「自動運転車」として売り出し混乱を招くと考えられたことから、国土交通省では独自に自動運転レベル1〜2の車を「運転支援車」と定義づけています。

レベル1から5までの詳細を、以下で詳しく解説します。

レベル1

レベル1は、前後または左右どちらかの制御をシステムが行うタイプの運転支援です。例えば、次のような機能がついた車がレベル1とされています。

  • 自動ブレーキ
  • 追従型クルーズコントロール
  • 車線逸脱制御

追従型クルーズコントロールなどは、高速道路などで自動的に車間や速度などを調節しながら前の車に追従して走行する機能のことです。また、車線逸脱制御は車線からはみ出さずに走行できるようアシストする機能です。

自動運転のレベル1は、ドライバーの運転をサポートする機能が1つ搭載されている自動車だと考えるとわかりやすいでしょう。

レベル2

自動運転のレベル2は、レベル1の機能を組み合わせた機能、または限定された特定の条件下で高度な自動運転ができるタイプの運転支援です。

レベル1の機能を組み合わせた機能とは、例えば前の車を追従しつつ車線からはみ出さずに走行するような機能のことを指します。限定された特定の条件下で高度な自動運転ができる機能とは、自動での合流や追い越しができるような機能のことです。

レベル2の自動運転は、レベル1よりはシステムに任せられる部分が多くなるものの、まだまだ限定的な自動化です。運転主体はドライバーであり、システムを使うことで運転の負担やストレスを減らせる機能がついた自動車だといえます。

レベル3

限定された環境下で、システムがすべての運転タスクに対応できる機能がある場合、自動運転レベルは3です。ただし、レベル3の場合、システムがドライバーに対応要求を出した場合には即座に対応できなければなりません。

また、システムによって走行場所や速度などの条件が設定されており、設定された条件から外れる場合にはドライバーが運転する必要があります。

レベル3ではシステムが運転主体となるものの、ドライバーなしでの運用はできません。

レベル4

限定された条件下でシステムがすべての運転タスクに対応することが可能な機能に加え、自動運転を継続できない場合には安全に停車できる機能を備えていると、自動運転のレベル4です。

レベル4では、理論上運転席が無人でも走行可能です。遠隔での操作も不要で、車内の全員が読書やゲーム、テレビの視聴などをしていても問題ありません。

レベル5

いつでもどこでもシステムが制御して自動運転が可能となるのが、レベル5です。条件が限定されないため、舗装された道路だけでなく山道や砂利道などでも自動的に走行できるような機能がなければなりません。

レベル5に到達すると、運転免許を持たない人だけでも車を利用した移動が可能となります。

現在の自動運転レベルに関する状況と今後の見通し

自動運転 レベル

2023年4月現在では、レベル3の機能を搭載した市販車があります。日本ではホンダが、世界初のレベル3を搭載した市販車「レジェンド」を2021年3月に販売しました。

しかし実は、レベル3の自動運転車は危険性が指摘されています。レベル3では、システムがドライバーに指示を出した場合には直ちに運転できる状態でなければなりません。しかし、ドライバー側が「自動運転に任せられる」と認識していると油断が生じ、指示を受けてすぐに対応できない可能性が指摘されています。

事故を防ぐためにもレベル4の自動運転自動車の開発を急ぎたいと考えている自動車メーカーが多いこともあり、レベル4の機能を搭載した自動車の開発や実証実験も進んでいます。

さらに道路交通法改正により2023年4月1日には、限定的な範囲ではあるものの、レベル4の自動運転車の公道走行を認める制度がスタートしました。制度は、巡回バスなどの移動サービスを想定したものです。

今後環境が整えば、2025年頃には高速道路でレベル4の自家用車による走行がスタートすると考えられています。

自動運転レベルの高い車両の登場に注目

自動運転 レベル

今回は、自動運転のレベルについて解説しました。

自動運転は、その機能によって6段階のレベルに分類されます。レベル2までは運転主体がドライバーとなるため「運転支援車」とも呼ばれています。

2023年4月現在では、一部レベル3の市販車が販売され、レベル4の開発や実証実験が進められている状況です。2025年頃には、高速道路でレベル4の自家用車による走行が開始されるとの見通しもあります。

この記事を参考に、今後登場する自動運転レベルの高い自動運転機能搭載車両にも注目してみてください。

 

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