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自動車運行管理ラボ

2023.04.28

カテゴリ:運行管理

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過労運転の罰則内容は?事業者責任と対策、事故事例を紹介

過労運転

過労運転という言葉から、なんとなく「過度に疲れた状態で運転すること」とイメージできる人は多いでしょう。しかし、法律的に何を指しているのか知らないという人もいるのではないでしょうか。

過労運転とは、過労などが原因で正常な運転ができないおそれがある状態で運転することを指します。違反した場合、ドライバーは免許が取り消されるほどの重大な違反です。また、過労状態になってもおかしくない環境で働かせていた場合には、ドライバー本人だけでなく事業者や安全運転管理者も処罰の対象となります。

この記事では、過労運転の定義や罰則、過労運転が原因と考えられる事故の事例を紹介します。さらに、過労運転を防ぐ方法も紹介するので、ドライバーの健康管理をしなければならない事業者の方はぜひご覧ください。

 

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過労運転とは

道路交通法の第66条では「過労運転等の禁止」として、次のように定められています。

過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。

出典:道路交通法

条文には過労以外に病気や薬物の影響、その他の理由なども含まれていますが、いずれにしても、正常に運転ができないおそれがある場合には車両の運転をしてはならないことが定められた条文です。

条文では具体的な基準は定められていませんが、正常に運転ができない恐れがある状態で運転をすると、罰則の対象となります。疲労感や注意力の低下などが理由で正常に運転できないと感じた場合、ドライバーは運転を控えなければなりません。

過労運転という言葉から、居眠り運転をイメージする人も多いでしょう。しかし実は、過労運転と居眠り運転は法律上は別のものです。過労運転と居眠り運転の法律上の違いは次の通りです。

違反の種類

罰則の対象

居眠り運転

安全運転義務違反

事故が起きた場合

過労運転

過労運転

正常に運転できないおそれがあるにも関わらず車両等を運転した場合

居眠り運転では、事故を起こしてしまった場合のみ罰則の対象となります。しかし過労運転は、事故を起こしていなくても車両を運転しただけで罰則の対象です。

安全運転義務違反よりも過労運転の方が罰則が重いこともあり、居眠り運転で事故を起こした場合、居眠りの原因が過労であったかどうかが問題視されます。

過労運転に対する罰則

過労運転に対する罰則は、ドライバーに対する罰則と事業者に対する罰則の2種類があります。それぞれ、詳しく解説します。

ドライバーに対する罰則

過労運転での、ドライバーに対する罰則は次の通りです。

点数

行政処分

刑事処分

25点

免許の取消

3年以下の懲役、または50万円以下の罰金

過労運転は、それだけで免許の取消処分となる重大な違反です。過労運転によって事故が発生した場合、事故の内容によってはさらに重い処分となる可能性もあります。

事業者に対する罰則

事業者は、道路交通法75条によって過労運転の命令や容認が禁じられています。明確に過労運転を命令した場合だけでなく、過労運転にならざるを得ない労働環境でドライバーを働かせていた場合も罰則の対象です。

事業主や安全運転管理者が過酷な環境で労働させていた場合には、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。また、自動車の使用禁止や営業停止などの罰則が科せられる場合もあります。

過労運転による事故の事例

過労運転

過労運転によって、実際に事故が発生した例もあります。ここでは、次の2つの事故事例を紹介します。

  • 渋滞中の車列にトラックが突っ込んだ事例
  • 路肩に止まっていたマイクロバスにトラックが衝突した事例

渋滞中の車列にトラックが突っ込んだ事例

2016年3月に、広島県東広島市の山陽自動車道下り「八本松トンネル」でトラックが渋滞中の車列に突っ込む事故が発生しました。この事故では火災が発生し車5台が炎上、2名が死亡、8人が煙を吸うなどのケガをしています。

この事故でドライバーには、過失運転致死傷罪などの罪で懲役4年の実刑が科せられました。

事故を調査する中で、事故直前、ドライバーは36時間一睡もせず乗務を続けたことがわかりました。さらに、事故前の3ヶ月間で休みが9日しかありませんでした。このことから、運行管理者には過労運転下命罪で懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決が下っています。

参考:トラック運転手の男に懲役4年の有罪判決 広島県東広島市の山陽道トンネル事故|産経NEWS

路肩に止まっていたマイクロバスにトラックが衝突した事例

2017年8月、徳島県鳴門市の徳島自動車道で、路肩に止まっていたマイクロバスに大型トラックが衝突する事故がありました。この事故で、15歳の高校生を含む2名が死亡、14名が負傷しています。

事故の原因はドライバーの居眠りと断定され、ドライバーには禁固4年の判決が下っています。ドライバーは事故後「眠かった」と供述していますが、勤務状況に無理はなかったため事業者は罰則を受けていません。

参考:徳島道16人死傷1カ月 事故全容解明進む|徳島新聞

過労運転を防ぐ方法

過労運転

上記の通り過労運転は、道路交通法の違反となるだけでなく、悲惨な事故を引き起こす可能性があります。過労運転を防ぐために、体調不良や疲労感、眠気を感じた時には運転を避けましょう。

運転中に眠気を感じたら、仮眠を取るなどの対策も必要です。軽い眠気であれば、車外にでて歩くなど、リフレッシュするだけでおさまる場合もあります。

事業者は、無理のない労働環境を整備する必要があります。また、点呼でのチェックを欠かさず行い、ドライバーが運転に不安を感じるときには休みやすい雰囲気を作っておかなければなりません。

とはいえ疲労や眠気の確認は、ドライバーの自己申告や、管理者が目視で確認するだけでは不十分と感じることもあるでしょう。最近では、身につけることで疲労度を判定できる機器もあります。管理を強化したいのであれば、そうした機器の導入も検討しましょう。

過労運転を避けて事故を防ごう

過労運転は、事故を起こさなくても罰則の対象となり、一発で免許取消処分となる重大な違反です。ドライバーが過労状態で運転した場合、ドライバー本人だけでなく事業者も処罰の対象となる可能性があります。

また、過労運転は、重大な事故につながる可能性がある行為です。日々の健康確認を欠かさず実施するとともに、疲れを感じたときには休みやすい環境を整えましょう。

この記事を参考に、過労運転を防ぐための対策を考えてみてください。

 

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