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自動車運行管理ラボ

2024.02.05
カテゴリ：運行管理

タグ：送迎委託
病院が送迎サービスを実施するメリットは？必要な費用と外部委託の利点も

病院送迎サービス

病院によっては、無償で送迎サービスを提供しているケースがあります。自分達の病院でも送迎を行うべきなのか、迷っている方もいるでしょう。

そこでこの記事では、病院が送迎サービスを導入するメリットや、導入の際に考えるべき費用について解説します。さらに、送迎代行サービスを利用するメリットも紹介しています。

送迎サービスを導入すべきかどうか迷っている方は、ぜひご覧ください。

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病院が送迎サービスを導入するメリット

病院が送迎サービスを導入するメリットは次の3つです。それぞれ、詳しく解説します。

アクセスの改善
サービスの質の向上
差別化要素としての機能

アクセスの改善

遠方からの患者や、交通手段が限られている患者にとって、送迎サービスは通院の大きな障害を取り除きます。交通の便が悪い、自分で運転できない、公共交通機関の利用が困難などの理由で、医療サービスを受けるのに不便を感じている人は多くいます。

送迎サービスを導入することにより、これらの患者に対して、安全で快適な移動手段の提供が可能です。患者が病院を訪れるハードルが下がると、定期的な健康診断や治療を受けやすくなるため、結果として患者の健康状態の改善にも繋がります。

また、病院へのアクセスが容易になることで患者のストレスが軽減され、治療への積極的な姿勢にも影響を与える可能性があります。

サービスの質の向上

患者が病院やクリニックを選ぶ際には、治療の質はもちろんですが、サービスの質も重要な判断基準となります。送迎サービスは、患者が直面する可能性のあるストレスや不安を軽減し、治療に専念できる環境を提供します。これにより、病院への満足度が高まるでしょう。

また、送迎サービスを行うことで、患者と医療機関の間に信頼関係を築けます。患者が安心して治療を受けられる環境が整っていることを実感することで、病院やクリニックへのポジティブな感情が高まり、長期的な環境構築にも寄与します。さらに、ポジティブな体験は、口コミによる新たな患者の獲得につながる可能性もあるのです。

差別化要素としての機能

送迎サービスは、医療業界における競争が激化する中で、病院やクリニックが他と差別化を図るための重要な一要素です。送迎サービスを提供することで、医療機関は患者に対して付加価値を提供し、より魅力的な選択肢となれるのです。

送迎サービスの提供は、病院が患者中心のケアを提供している証となります。そのため、病院のブランドイメージが向上し、口コミを通じて高評価が広がる可能性があります。

無償で送迎サービスを行う病院が多い理由

病院での送迎サービスは、無償で行われているケースがほとんどです。そこには、法的な要素が関係しています。

有償で送迎サービスを行うためには、旅客運送事業とみなされ許可が必要となります。旅客運送事業とみなされる場合、二種免許を持ったドライバーが運転しなければならないなど、さまざまな条件をクリアしなければなりません。

旅客運送事業とは、自動車を使って人を運ぶことで利益を得る事業のことを指します。無償で送迎サービスを提供する場合、人を運んで利益を得ているわけではないため、旅客運送事業法の対象とはなりません。そのため、病院では無料で送迎サービスを提供する場合が多いのです。

病院が送迎サービスを開始するのに考えなければならない費用

病院が送迎サービスを開始するためには、次のような費用がかかります。それぞれ、詳しく解説します。

車両の手配費用
車両のメンテナンス費用
運転手の雇用に関わる費用

車両の手配費用

送迎サービスを行うためには、車両を手配しなければなりません。車両を手配する主な方法は次の3つです。

購入
リース
レンタル

長期的な視点でコストを抑えるためには、購入がおすすめです。初期投資は大きいものの、病院のニーズにピッタリの車両を選べますし、病院名などをペイントすれば広告の役割も果たします。一方で、購入した車両の場合メンテナンスや保険、買い替えの費用はすべて病院の負担となる点に注意しなければなりません。

リースは、車両を所有することなく定期的な支払いで新しいまたは最新の車両を使用できるスタイルです。常に最新の安全性能や燃費性能を備えた車両を使用したい場合に適しています。リース契約には通常メンテナンス費用が含まれているため、病院は車両の維持に関する心配事を減らせます。ただし、リース期間終了後は車両を返却するか新たにリース契約を結び直さなければなりません。

何らかの事情で短期間のみ送迎を行いたい場合には、レンタルが最適な選択肢となることがあります。レンタルは柔軟性が高く、必要な時にのみ車両を利用できるため、コストを抑えられます。しかし、頻繁にレンタルする場合、長期的なコストは購入やリースより高くなる可能性があるため注意が必要です。

車両のメンテナンス費用

安全で信頼性の高い送迎サービスを提供するうえで、車両のメンテナンスは欠かせません。定期的な点検やオイル交換、タイヤ交換など、車両の状態を最適に保つための費用がかかります。

また、病院スタッフが点検を行う場合や、点検を行うべき時期の管理をする場合には、その分の人件費が必要な点も忘れてはなりません。

運転手の雇用に関わる費用

運転手を雇う場合には、給与を支払わなければなりません。それだけでなく、社会保険料や雇用保険も必要です。さらに、福利厚生も考慮しなければなりません。

良い人材を探すために、求人広告の出稿が必要になる場合もあります。この場合、広告費も考えておく必要があるでしょう。採用後も、運転手の研修費や制服の購入費、通信費などさまざまな費用が発生する可能性があります。

どのような送迎サービスを提供するのか事前に検討し、どれだけの費用がかかるか確認しておきましょう。

病院が送迎サービスを代行業者に委託するメリット

送迎サービスは、代行業者に外部委託することも可能です。病院が送迎サービスを代行業者に委託するメリットは次の3つです。それぞれ、詳しく解説します。

プロのドライバーによる送迎サービスを提供できる
送迎に関連する業務を丸ごと委託できる
ドライバーが欠勤する場合は代理のドライバーが派遣される

プロのドライバーによる送迎サービスを提供できる

送迎代行サービスを利用する場合、しっかりと研修を受けたプロのドライバーが運転を担当します。そのため、安全・安心な環境での移動を提供できるのです。

送迎代行業者のドライバーが受ける研修は、運転に関するものだけではありません。患者や停車場所の近隣住民に対する対応についても研修を受けます。また、送迎中に患者が急変した場合の対応についても学んでいるため、安心して送迎を任せられます。

送迎に関連する業務を丸ごと委託できる

送迎サービスの実施に必要な業務は、車両の運転だけではありません。車両の点検・メンテナンスや運転手の労務管理、運行計画の策定といった業務も必要です。

送迎代行業者に委託した場合、そうした業務もすべて委託先の業者が行います。依頼する際に病院側が対応する必要があるのは車両の準備だけです。そのため、病院自身で送迎サービスを運営する場合と比べると、負担を大幅に減らせます。

ドライバーが欠勤する場合は代理のドライバーが派遣される

ドライバーは、病気やその他の理由で欠勤する場合があります。突然の欠勤が生じた場合、代理のドライバーを探さなければなりません。病院スタッフが代理で対応することになると、不慣れな業務となるうえに院内で働くスタッフの人手が減るため、負担が大きいでしょう。

送迎代行業者に委託した場合、ドライバーが欠勤するときには代理のドライバーを派遣します。病院側で代理のスタッフを探す必要はありません。

病院が送迎サービスを導入することには多数のメリットがある

病院での送迎サービス導入には、アクセスの改善やサービスの質の向上など、さまざまなメリットがあります。法律の要件があり送迎サービスを提供している病院のほとんどが無償で送迎を行っていますが、それでも得られるメリットは大きいといえるでしょう。

送迎サービスを提供するためには、車両の手配やメンテナンス、さらには運転手の雇用にさまざまな費用がかかります。また、車両のメンテナンスをはじめとしたさまざまな手間がかかる点にも注意しなければなりません。

送迎代行業者に委託すれば、車両を準備するだけで送迎サービスの運営を丸ごとまかせられます。ドライバーが欠勤する場合にも、代理のドライバーが派遣されるため安心です。

この記事を参考に、送迎サービスの導入を検討してみてください。