2024.05.05
カテゴリ:セミナー
タグ:ドライバー募集
老後の収入を考える!老後を豊かに過ごすための収入源と賢い生活設計定年退職した後、老後に収入は必要なのかと迷っている方もいるでしょう。
多くの場合、老後の生活を維持するためには年金以外の収入が必要です。また、老後に働くことは、経済的自立や健康的な生活にも役立ちます。
そこでこの記事では、老後の生活費や年金収入の平均値から、必要な収入を算出する方法を紹介。さらに、介護や長生きなど、老後に備えておきたいリスクと、老後に収入を得る方法を紹介します。
自分自身の生活を見つめ直し、老後にどの程度の収入が必要となるのか考えてみましょう。
老後に収入は必要?生活費と年金収入を比較
私たちが高齢期を迎えたとき、十分な収入があることが非常に重要になります。年金だけでは日々の生活費を賄うのが難しい場合が多いためです。
総務省の令和4年12月分家計調査報告によると、世帯主が65歳以上で2人以上の世帯における消費支出の平均額は24万9,501円です。あくまでも全国平均の値であるため、住んでいる場所や生活スタイルによってはさらに多くの支出が予想されます。
一方で、厚生労働省の令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、老齢年金の平均年金月額は、第1号の厚生年金保険の場合14万4,982円、国民年金の場合5万6,482円です。
例えば、夫が厚生年金加入者で妻が専業主婦の場合、夫婦の年金収入は月に約20万円程度となります。平均的な支出をまかなうためには、約5万円程度追加の収入が必要だといえるでしょう。
夫が自営業など国民年金の加入者である場合には、さらに多くの収入が必要です。また、旅行や趣味などを楽しみながら老後を過ごしたいと考えている場合には、収入を得ることでさらに豊かな生活ができるようになる可能性があります。
まずは自分達の生活費や年金収入を確認し、老後どの程度の収入が必要となるのか試算してみましょう。
考えておくべき医療費と介護費用のリスク
高齢期の支出においては、生活費だけでなく医療費や介護費用の増加についても考えておかなければなりません。加齢に伴い健康上の課題が生じ、様々な出費が発生するためです。
2021年に公益財団法人生命保険文化センターが過去3年間に介護をした人を対象に行った調査では、住宅介護や介護用ベッドの購入費など一時的にかかった費用の平均が74万円、月々の費用が平均8.3万円でした。
介護が必要になるとこのように高額な出費が予想されます。貯蓄や退職金をこうした突発的な出費に充てられるよう、高齢になってからも日々の生活費をまかなえる収入を得ておくと安心です。
人生100年時代における「長生きリスク」に備える投資収入
私たちは長生きすればするほど、老後資金が底を突く「長生きリスク」にさらされます。このリスクに対処するには、入念な資金計画が不可欠です。
ひとつの対策として、退職金を一括ではなく分散して投資するという方法があります。平均寿命を上回る長期にわたり、着実に運用することで収入を確保できます。また、定年退職後も小規模な投資を続けることで、追加の収入を得ることが可能です。
このように、しっかりとした老後資金の計画を立てることが重要なのです。長生きは喜ばしいことですが、それに伴う経済的リスクにも注意を払う必要があります。計画的な備えをすれば、100歳を超えても安心して過ごせる老後を実現できるはずです。
老後に収入を得るための働き方
さまざまなリスクに備えるとともに、老後の経済的自立と生活の質を維持する上でも、収入を得ながら働き続けることは重要です。幸いなことに、今日では高齢者でも次のようにさまざまな働き方を選べる環境が整っています。
- 再雇用で働く
- 正社員として転職する
- パート・アルバイトで働く
- フリーランスとして働く
収入を得られるだけでなく、社会とのつながりも持てるのがこうした働き方の大きなメリットです。ただ家に閉じこもっているのではなく、活動的な生活を送れるので、生きがいややりがいも得られるでしょう。
このように、老後に収入源を確保することは、経済面だけでなく、生活の質を高める観点からも重要です。多様な選択肢を活用し、充実した晩年を過ごすことができるはずです。
再雇用で働く
定年退職後も、元の会社や関連企業で働き続ける選択肢がある点は、高齢者にとって大きなメリットです。この「再雇用」と呼ばれる制度を利用することで、これまで培ったスキルや知識、人脈を活かし続けられます。
具体的には、プロジェクトベースで期間を決めて再雇用されるケースが多くみられます。企業側も、経験豊富な人材を確保できるため、再雇用制度を積極的に導入する動きがあります。
再雇用のよい点は、長年のキャリアを無駄にせず、スムーズに就労を続けられることです。年金収入だけでは不安な方も、この制度を活用すれば、安定した収入源を得ながら社会とつながり続けられるでしょう。
身に付けたスキルや人脈は、高齢者の大切な財産。再雇用によって、これらの財産を生かし、活躍の場を広げることができます。定年後も充実した毎日を送れるはずです。
正社員として転職する
定年退職後も、正社員として新しい職場で活躍するチャンスがあります。特に専門職種では、高齢者の経験と知識が大いに求められています。
医療、教育、エンジニアなどの分野では、長年の経験を持つ熟練の人材が高く評価されます。例えば、技術系の職種では若手の人材が不足しがちですが、ベテランの高齢者はその穴を埋める存在として重宝されるのです。
豊富な経験と専門性は、老後の大きな強みです。この強みを生かして、正社員として転職することで、安定した収入を得ながら活躍の場を見つけられます。年金だけに頼らずに、社会で自立できるメリットも大きいでしょう。
高齢者雇用に積極的な企業も増えてきました。自らの意欲と能力次第で、老後にもキャリアを続けられる機会が広がっているといえるでしょう。経験を武器に、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
パート・アルバイトで働く
パートタイムやアルバイトは、自由度の高い働き方ができる点で高齢者に適した選択肢の一つです。責任が重くなく、柔軟な労働時間が設定できるのが大きなメリットといえるでしょう。
実際、小売店や飲食店、観光施設など様々な場所でパート・アルバイト募集を見かけます。例えば書店やカフェで働くことで、人と触れ合いながらも過度な負担がかからない働き方ができます。
パート・アルバイトならフルタイムよりもはるかに自由度が高く、無理なく働き続けられるのが魅力です。体力に合わせて労働時間を調整したり、休暇をとりやすかったりと、高齢者にとって幾つものメリットがあります。
収入を得ながら社会とつながり、生きがいややりがいを感じられる。気軽に始められるパート・アルバイトは、アクティブな老後生活を楽しむための有力な選択肢となるでしょう。
フリーランスとして働く
フリーランスという働き方は、老後に自由度の高い生活スタイルを求める人々に適しているでしょう。ライター、デザイナー、コンサルタントなど、様々な分野でフリーランスとして活躍できる機会があります。
例えば、長年培った専門知識を持つ人がコンサルタントとして独立すれば、時間に縛られずに自分のペースで仕事ができます。収入を得ながらも、フレキシブルなスケジュール調整が可能なのが大きなメリットです。
また、趣味と実益を兼ね備えた仕事もフリーランスなら選べます。手作り作品や自身のイラストを販売するなど、やりがいを感じながら収入につなげられるでしょう。
自由な働き方を実現できるフリーランススタイルは、ストレスを抑えた充実した老後生活に適した選択肢と言えます。年金収入だけでなく、自身のスキルを活かして、より豊かな毎日を送ることができるはずです。
老後に必要な収入を考えてみよう
老後に必要な収入額を確実に見積もることは、充実した晩年を送るための第一歩です。現役時代の生活水準や、これからの活動、趣味などを考慮し、じっくりと検討を重ねる必要があります。
旅行や趣味に多くの時間とお金をかけたい場合は、その夢を実現できるだけの収入計画が不可欠です。一方で、質素な生活を望む方は、ある程度の収入で足りるかもしれません。このように、人それぞれの希望に応じて、きめ細かい計画が求められます。
収入計画を立てる際は、節約や投資、追加収入の確保など、様々な方策を検討する必要があります。ひとつの手段に頼るのではなく、複数のアプローチを組み合わせることが賢明です。
適切な計画と管理さえあれば、誰もが安心して老後を迎えられるはずです。時間をかけて丁寧に準備を進め、豊かな人生の残りを全うすることができるでしょう。