2023.06.16
カテゴリ:運行管理
タグ:介護
デイサービスにおける送迎の注意点は?安全な運行方法を解説デイサービスを行う施設では、送迎を行うケースが多くあります。しかし、デイサービスの送迎でどのようなことに注意すればよいかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
デイサービスの送迎業務では、安全な運行のためにはもちろん、利用者が快適に過ごすために注意すべきこともあります。
そこでこの記事では、デイサービスの送迎業務について解説。さらに、送迎代行業者を利用するメリットも紹介します。デイサービスの送迎業務にお悩みの方はぜひご覧ください。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
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デイサービスの送迎業務
デイサービス運営では送迎も行っているケースがほとんどでしょう。デイサービスの介護報酬は送迎を行う前提で設定されているため、送迎を行わない場合にはその分介護報酬が減算されてしまいます。
支払われる介護報酬が減ると、その分施設の運営費が減少してしまいます。そのため基本的に、デイサービスを行う施設では送迎も実施しているのです。
送迎を行わないことによる介護報酬の減算については、別記事「送迎減算とは?適用対象となるサービスや送迎の負担を減らす方法を解説」で詳しく解説しています。
デイサービスで送迎業務を行う際の注意点
デイサービスで送迎業務を行う際の注意点は次の6つです。
- 1.ドライバーが福祉車両を適切に取り扱えるようにする
- 2.資格がない場合には乗降のサポートができない
- 3.利用者への配慮が求められる
- 4.焦らず運転できるようルートを構築する
- 5.安全な運行のため点検を行う
- 6.ドライバー健康状態に注意する
1.ドライバーが福祉車両を適切に取り扱えるようにする
デイサービスの送迎では、多くの場合車椅子をそのまま乗せられるような福祉車両を使用します。ドライバーが福祉車両の取り扱いを熟知していないと、乗降の際に事故が起きてしまう可能性があります。
また、車椅子を乗せた場合には固定も重要です。固定が不十分なままだと、ちょっとした衝撃でも車椅子が転倒・衝突するなどの事故につながります。
安全に送迎を行うために、送迎スタッフに対しては適切な福祉車両の取り扱いを研修する必要があります。
2.資格がない場合には乗降のサポートができない
介護関連の資格がなくても、デイサービスの送迎ドライバーとして働くことはできます。しかし、介護の資格を持っていないドライバーが担当できるのは、あくまでも運転業務だけです。
デイサービス利用者の中には、乗降の際にサポートが必要な人も多くいます。乗降のサポートができるのは資格を持ったスタッフであるため、送迎スタッフに対して介護職員初任者研修の取得を求める施設や、送迎の際に資格を持ったスタッフを同乗させる施設もあります。
3.利用者への配慮が求められる
デイサービスの送迎では、通常車を運転する時以上に利用者への配慮が求められます。デイサービス利用者の中には、自由に体を動かせない人や、姿勢を保つのが難しい人も多くいます。そのため、揺れなどができるだけ発生しないよう、配慮して運転する必要があるのです。
また、利用者が車内で快適に過ごせるよう、声かけや車内の環境にも気を配らなければなりません。
4.焦らず運転できるようルートを構築する
運転時の焦りは事故につながります。デイサービスの場合、乗降に時間がかかる利用者が多いため、それを見越して焦らなくても時間通りに回れるようなルートを構築しなければなりません。
ただしルート作成は必要な情報が多いこと、利用者の変更や当日のキャンセルなどでルートの変更が発生することなどから、非常に手間がかかります。
送迎ルートを構築する方法については、別記事「送迎ルートの作成5ステップ!作成が負担な時の対処法を解説」で詳しく解説しています。
5.安全な運行のため点検を行う
車両を安全に運行するためには、定期的な点検が欠かせません。点検をせずに使い続けると、思わぬタイミングでトラブルが起きる可能性があります。
特に、毎日の運行前におこなうべき日常点検はおろそかになってしまいがちです。しかし、必ず点検をしてから運行できるよう、環境を整えておく必要があります。
送迎車両を運行するために必要な点検の内容は、別記事「運行前点検とは?確認項目と令和4年に法改正されたポイントをチェック」で詳しく解説しています。
6.ドライバーの健康状態に注意する
ドライバーの健康状態が良くないと、事故を起こす可能性があります。運行前には、ドライバーが過労状態になっていないか、眠気が生じる薬を飲んでいないかなどを確認しましょう。もちろん、アルコールは厳禁です。
また、デイサービスを利用するのは高齢の方が多いため、感染症にも注意しなければなりません。若く健康な人であれば問題ないようなちょっとした風邪なども、高齢の方にうつってしまうと大きな病気につながってしまう可能性があります。
デイサービスの送迎で送迎代行を利用するメリット
デイサービスの送迎業務に、送迎代行業者を利用することも可能です。送迎代行を利用するメリットは次の4つです。
- 研修を受けたドライバーが派遣される
- ルート構築を依頼できる
- 点検や清掃などの業務も任せられる
- 欠勤時は代理のドライバーが派遣される
研修を受けたドライバーが派遣される
送迎代行業者では、研修を受けたドライバーを派遣しています。安全に運転するのはもちろんですが、利用者への配慮といった面の研修も行っています。
デイサービスの送迎業務を行う際に、専門のドライバーでなく施設スタッフが送迎業務を行っている場合もあるでしょう。そうした場合、運転に自信がないスタッフが送迎業務を担当していることも少なくありません。
研修を受けたドライバーが送迎業務を実施すれば、利用者が安心できるだけでなく、スタッフの負担も減らせます。
介護施設職員が送迎業務に対して感じていることを、別記事「介護施設の職員は送迎ドライバーをしたくない!人手不足の解消法を解説」でまとめています。
ルート構築を依頼できる
ドライバーが焦らず運転でき、かつ効率が良いルートを構築するのには手間がかかります。デイサービスの場合、送迎の利用者が変わるとそのたびにルートを変更しなければならないケースもあるでしょう。
送迎代行業者を利用した場合、ルート構築も依頼できます。ルート構築は時間がかかる作業ですが、その分の時間を他の作業にあてられます。
点検や清掃などの業務も任せられる
安全で快適に送迎車両を運行するためには、日常的な点検や清掃も必要です。送迎代行業者に依頼すれば、清掃や点検も任せられます。その分、送迎に関する業務の負担を減らせるでしょう。
また、プロのドライバーが車両の点検を行うことで、異変にいち早く気付ける可能性がある点もメリットです。
欠勤時は代理のドライバーが派遣される
体調不良などの理由で、ドライバーが欠勤することもあります。ドライバーが欠勤する場合でも送迎を取りやめるわけにはいかないので、別のスタッフに送迎を担当してもらわなければなりません。
送迎代行業者を利用すれば、ドライバーが欠勤する場合には代理のドライバーが派遣されます。施設側で、代理のドライバーを立てる必要はありません。
デイサービス送迎の注意点を知っておこう
今回は、デイサービスの送迎について解説しました。
デイサービスの送迎では、福祉車両を適切に使えるよう研修しなければなりません。また、利用者への配慮や安全な運行のための点検も必要です。
送迎代行業者を利用すれば、そうした面倒な業務もまとめて委託できます。この記事を参考に、デイサービスの送迎について見直してみてください。
送迎バスに手が回らず、「なんとなく」で運用してしまっている方へ
「他の業務に追われ、属人的に運用している」
「長年外注しているが、契約内容を見直したい」
このようなお悩みは、車両運行管理業の専門【ビジネスサポート】にご相談ください。日常の送迎業務だけでなく、ドライバーの採用・労務管理、送迎ルートの作成、車両点検、もしもの事故対応まですべて請け負います。ご用意していただくのは車両だけです。
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